どう教える?子どもの防犯

どう教える?子どもの防犯

第2回 災害や犯罪から子どもを守る!
子どもの連れ去り事件なども、少なくありません。子どもを守るために、親としてどんなことを心がけたらいいのでしょうか。

●エレベーターは入り口付近に立つ

 マンションにエレベーターがあれば、壁に背を向け(うしろから襲われるのを避ける)、なるべくドアに近い位置に立つ(階数ボタンを押せる)ように伝えましょう。階数ボタンを押せる位置に立つのは、危険を感じたら近い階を押してすぐに降りられるようにするためです。
親がそのように行動していると、子どもも行動を真似るようになります。就学前の子どもが1人でエレベーターに乗ることは少ないと思いますが、知らない人と2人にならないことなども、伝えましょう。

どう教える?子どもの防犯

●子どもと一緒に近所を歩いてみよう

 連れ去り事件の約9割は、子どもが一人の時に起きていると言われています。基本的には子どもが一人になる状況を作らないことが大切です。どんなに近い友だちの家や習い事でも、就学前の子どもの場合は、親が送り迎えをしましょう。
近所を子どもと一緒に歩いてみることも大切です。見通しが悪い、薄暗い場所などは避けるように伝えましょう。車に引きずり込まれる犯罪もありますから、車の横に立たないことを伝えておくことも大切です。
 歩きながら、児童館や図書館、交番、子ども110番の家の位置など、万が一の時に逃げ込める場所もチェックしておきましょう。
 必要以上に怖がらせる必要はありませんが、子どもと一緒に行動したときに、ポイントを教えておくことはとても大切。小学校入学後は子どもだけで活動することも増えてきますから、それまでに防犯意識を持たせておくようにしましょう。

文/高祖常子
文/高祖常子
育児情報誌「miku」編集長。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、認定子育てアドバイザーほか。叩かない子育て講座、子ども虐待防止や、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。3児の母。