愛犬の肉球がガサガサに!心配な症状と原因、ケア方法について解説

犬の肉球トラブルの主な原因3つ

 

犬の肉球トラブルを放っておくと、歩くたびに痛みを感じたり、出血してしまったりすることがあります。適切なケアを行うためにも、主なトラブルの原因を知っておきましょう。

肉球の拭きすぎ

足裏を拭きすぎると必要な油分まで取れてしまい、肉球の乾燥や炎症を引き起こします。足裏を拭きすぎてしまう人の多くは、「外の汚れを室内に持ち込まないように」「足裏は常に清潔にしておいたほうが皮膚に良い」との思いから、ゴシゴシ一生懸命こすったり、散歩後に毎回足を洗ったりする傾向があります。

しかし、あまり拭きすぎてしまうと拭き取り自体が刺激になり、かえって炎症を起こしやすくなる可能性も。足裏をキレイにするための自己流のケアが、実は肉球トラブルの原因になっているかもしれません。

季節による乾燥

温度・湿度が低い冬は、空気の乾燥で肉球がカサつきやすい時期です。肉球は常に露出している部分なので、乾燥による肉球トラブルを引き起こしやすいといえるでしょう。

また、エアコンが稼働している室内は空気が乾燥しやすいため、冬場と同じくらい肉球の水分が奪われがちです。特に老犬は加齢によって保持できる水分量が減っているため、乾燥による皮膚バリアの低下から皮膚病を起こしやすいといわれています。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎も、犬の肉球トラブルを引き起こす要因のひとつです。アトピー性皮膚炎とは、生まれつき皮膚のバリア機能が弱い犬やアレルギーを起こしやすい体質の犬に多くみられる皮膚炎を指します。

アトピー性皮膚炎の犬では、指の間のほか、顔やお腹周り、脇の下などに痒み・赤みなどの症状がみられます。原因についてはまだ解明されていないこともありますが、ほこりやダニ、花粉といった環境アレルゲンやストレス、体調不良など、さまざまな要因が重なって発症します。

今日からできる!犬の肉球をケアする方法3選

 

犬の肉球トラブルの原因にはさまざまなものがあり、それぞれ対処法も異なります。もし赤みや痒み、出血などがみられる場合は動物病院を受診し、適切な治療を受けましょう。ここでは、肉球トラブル防止におすすめの肉球ケア方法を紹介します。

犬用ウェットシートで清潔を保つ

 

足裏や肉球の汚れは、犬用ウェットシートを使ってキレイに拭き取りましょう。汚れをそのままにしておくと雑菌が繁殖し、皮膚病や感染症のリスクが高まります。拭きすぎはかえって皮膚に負担をかけてしまうため、優しく丁寧に・手早く拭き取ってくださいね。

汚れがひどくウェットシートで取り切れない場合は、水やぬるま湯で洗い流しても構いません。洗った後は乾いたタオルで水分をよく取り、ドライヤーで完全に乾かしてあげましょう。

肉球クリームで保湿する

 

肉球の保護や乾燥予防には、保湿効果の高い肉球クリームを塗るのがおすすめです。クリームを適量指に取って、薄く伸ばすように塗り込んであげましょう。人のハンドクリームと同じく、一度にたくさん塗るより少量を回数多く塗るのがポイントです。

なお、人用の保湿クリームは犬にとって刺激が強かったり、良くない成分が配合されていたりしている可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。犬の肉球ケアに使う保湿クリームは、犬用に作られた商品や「犬にも使用できる」と記載がある商品を選ぶのがおすすめです。

マッサージで血行を良くする

 

足裏をマッサージして、肉球の血行を良くすることも大切です。まずはリラックスしている愛犬の足を優しく包み込むように持ち、両手の親指でじっくり揉んでみましょう。肉球や指を外側に広げるようなイメージで、足1本あたり3分以内に終わらせます。

焦りがあると犬はその気持ちを敏感に感じ取ってしまうため、マッサージは飼い主さんに余裕があるタイミングがベストです。嫌がる場合は肉球を軽くさすったり、足先をそっと握ったりするだけでもOKなので、ぜひ穏やかな気持ちでチャレンジしてみてくださいね。

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