妊娠中「この程度なら大丈夫」はNGです!助産師が見た、ちょっと困った妊婦さんがやりがちなNG行動

妊娠中「この程度なら大丈夫」はNGです!助産師が見た、ちょっと困った妊婦さんがやりがちなNG行動

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんがちょっと困った妊婦さんについて教えてくれました。妊婦健診中に、産婦さんから日常生活のことで相談を受けることがあります。今回は実は避けてほしい3つのことをお話していきます。

体調を考えずに遠方の実家に帰省

大型連休や年末年始などに、実家や夫の実家への帰省を考えているという場合があります。長距離の移動は、妊娠時期に限らず注意が必要です。

自家用車の場合

1〜2時間毎の定期的な休憩をとって身体を動かしたり体勢を変える必要があります。同一の体位は妊婦さんにはおすすめできず、足への血流が悪くなったり、足に血栓ができやすくなる、おなかの張りなどにもつながります。

バスや電車の場合

自分のペースでの休憩が取りづらくなります。ゆったりとしたスケジュールで移動するようにしたり、席をリクライニングにするなど体勢を変えるようにしましょう。

飛行機の場合

妊娠週数によっては搭乗できなかったり、診断書が必要な場合があります。利用予定の航空会社に問い合わせておきましょう。


大きな荷物は宅急便で送るなど身軽にしておくことが必要です。また、突然の体調不良時などに対応できるように、出来るだけ同行者がいるようにしましょう。上のお子さんなどの子連れの場合、同行者は特にいたほうが安心です。


体調に変化があったら、まずはかかりつけ医に相談して指示を受けましょう。そして、母子手帳は必ず持参しましょう。帰省先に、緊急時で受診できる産院があるか調べることも大切ですが、基本的には妊婦健診受けていない初めての病院は受診できないかもしれません。

本当にその帰省は必要なのか再検討すると同時に、帰省について医師と相談するようにしましょう。

安定期過ぎたら「マタ旅」がしたい!

一般的に安定期は妊娠16週以降で、妊娠旅行は妊娠5〜7カ月の中期がおすすめといわれています。妊娠初期はつわりや流産のリスクがあり、後期は破水や陣痛が来ることもあります。


出産後は、赤ちゃんがいるとゆっくり過ごせなかったりするということで、妊娠中に旅行に行くというママもいます。しかし、妊娠中期であっても慣れない旅行先でおなかの張りや出血、破水など思いがけないことが起こることもあります。

まずは、妊娠経過が順調であることが前提です。たまに、医師に相談すると反対されるかもしれないと思って黙っていくという方もいますが、万が一の場合を考えて必ず相談するようにしてください。

出産後もしばらくすれば赤ちゃんを連れての旅行ができないわけではありません。家族でよく検討しましょう。もし自己責任で旅行する場合は、何かあればかかりつけ医に戻ってこれるなど移動距離が少ない場所や宿泊先での滞在型の旅をおすすめします。最近の調査で温泉の成分は妊婦さんに問題ないといわれていますが、慣れないお風呂場で滑ったりなどの転倒に注意が必要です。

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