土も肥料も不要の「ヒヤシンスの水栽培」ニョキニョキ伸びる根を観察しよう

成長する様子を観察しよう

カバーをかけて育てていますが、時々中を覗いてみます。水の中で少しずつ根が伸びていく様子を見るのはなんとも不思議で楽しいものです。最初のうちは、「まだかなあ」「まだ伸びてないなあ」と子どもが頻繁に覗いているのですが、そのうちすっかり忘れてしまって数週間…すると知らない間にぐんぐん伸びていて、次に開けた時には白い髭のような根がガラスの中でぐるぐる回っています。

根が伸びたら

「すごく長く伸びているよ!」「おもしろいねえ」育て始めてから1カ月ほどで根がベースの底につくほど伸びました。ここまで根が伸びたら、あとは黒い覆いを外して育てます。ヒヤシンスはたっぷりの光を浴びて、上へ上へと茎を伸ばし始めます。

しばらく経って観察してみると、だんだん茎が伸びてきました。

そうして年も明けた2月ごろ、ついに花が咲きました。

「咲いてる!」


ピンク色の花がとってもきれいです

よくみると小さい花がびっしり!とってもいい香りがします

花が咲いてしばらくすると、茎が曲がって花が下を向き始めます。これは下から新しい花芽が伸びているサインなので、先に咲いた花を茎の根元から切ります。下から新しい蕾が伸びてきて、もう一度咲いてくれます。

実は4つの球根を同じ時期に育て始めたのですが、色によって成長にばらつきがありました。赤い花は他のどれよりも早く成長しました。

親子で読みたいおすすめヒヤシンスの本

球根を見るのも初めて、育てるのも初めての幼児と水栽培を始めるときは、これからどんなふうにヒヤシンスが育っていくのか、絵を使って説明しておくと良いと思います。こんなふうに根っこが伸びるんだよ、こんなきれいな花が咲くんだよと説明しておけば、子どもが具体的なイメージを持って成長を楽しみにできます。

福音館書店から出ている「かがくのとも」シリーズの1冊『ひやしんす』は古くからある本ですが、本物に忠実な美しい絵でヒヤシンスの成長の様子が描かれています。図書館などで読むことができると思います。
ひやしんす かがくのとも 1970年10月号 福音館書店 

評論社の『しょくぶつ・すくすくずかん』もきれいな写真でオススメです。
しょくぶつ・すくすく ずかん6 ヒヤシンス 評論社

参考までにぜひご覧ください。

<ライター/堀田はるな>

モンテッソーリ原宿子供の家・モンテッソーリすみれが丘子供の家教員、保育士。アパレル業界、eコマース、金融など様々な業種でのマーケティング業務を経験後、教育の道へ転身。日本モンテッソーリ協会承認モンテッソーリ教員免許取得。著作「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」。

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