高知のシフォンケーキは生姜が入る!?ふ~んわり&ピリリ!の秘訣は「みじん切り」にあり♪【農家直伝】

高知のシフォンケーキは生姜が入る!?ふ~んわり&ピリリ!の秘訣は「みじん切り」にあり♪【農家直伝】

こんにちは♪お菓子教室Ks Kitchen を主催している加藤奈桜子です。みなさん、シフォンケーキって、おうちで焼いたことありますか?難易度高めと思われがちですが、コツさえつかめばふんわりと仕上がり、秋のおやつに最適ですよ。そして今回は、高知県の農家に教わった肌寒い日にぴったりの「しょうがのシフォンケーキ」をご紹介します。しょうがはクッキーなどにも相性がいい食材ですが、シフォンケーキは初めてです♪ふんわり仕上がる秘訣は『みじん切り』にあり!さっそく作っていきましょう。

【シェフ脇屋の発想】生姜が主役の「究極のシンプル大人炒飯」に挑戦♪まるい酸味とやわらかな辛みに♡

高知県発!「しょうがのシフォンケーキ 」

材料(21cmシフォン型1台分、または14cmシフォン型2台分)
卵…5個
薄力粉…80g
きび砂糖(上白糖でも可)…90g
植物油※…50ml
牛乳…50ml
しょうが(みじん切り)…大さじ2

※今回は、お菓子作りにもおすすめな太白胡麻油を使用しました。

シフォンケーキはバター不使用で、まるで空気を食べているかのような軽いケーキです。
黄身と白身を別々に泡立て、生地に混ぜ込んで焼くことでふんわりと膨らみます。
作る工程で上手に焼く”ポイント”がいくつかありますので、そこをしっかり押さえて作れば大丈夫ですよ♪

それでは、まずは下準備からはじめていきましょう。

下準備
1.薄力粉を振るう。

ラップを敷いてザルをセット。

この上で振るって、ラップで軽く包んで脇に置いておく。

こうする事で、洗い物も少なく粉も飛び散らないので効率がグンとアップします。

2.卵を卵黄と卵白に分ける。卵白は冷蔵庫に入れておく。

メレンゲはモコモコと膨らむので、ボウルのサイズが違う場合は大きい方に卵白を入れましょう。

3.オーブンを180℃に予熱する。

ポイント:下火が弱いオーブンは天板を入れて予熱すると良い。
予熱は実際に焼く温度より10〜20℃高く設定しておく。

作り方
1.しょうがをみじん切りにする。

これも一つのポイントでしょう。
しょうがはすりおろすのではなくみじん切りにすることで、水分を少なめにできて、かつしょうがの味わいをしっかり感じられる仕上がりになります。

2.卵黄に植物油を2回に分けて加え、その都度ハンドミキサーで混ぜる。

2回目の植物油を入れ終わったところ。

ポイント:メレンゲはダレてしまうので卵黄生地を先に作る。
卵黄生地はハンドミキサーでなく、泡立て器で混ぜてもよい。

3.牛乳を加えて低速で混ぜ合わせる。

表面にたくさんの泡があり、全体はシャバシャバとした感じ。

4.振るった薄力粉としょうがを加えてぐるぐるとしっかり混ぜ合わせる。

ボウルの側面についた生地もシリコンベラでしっかりと混ぜ込む。

5.メレンゲを泡立てる。まずは卵白のコシを切る。ハンドミキサーの高速で少し攪拌する。

ポイント:砂糖は3回に分けて加える。

大きめの泡がブクブクしてきたら1回目の砂糖を加える。

泡の大きさが少し小さくなってきたら、2回目の砂糖を加えてさらに攪拌を続ける。

 
泡が小さくなって、モコモコしてきたら残りの砂糖(3回目)をすべて加える。

 
さらに高速で泡立ていくとツノが柔らかく立つようになる。

そうしたら低速で1分、全体をゆっくりと混ぜて泡のキメを整える。

なめらかでキメの細かい泡が立ちました。

ハンドミキサーを止めてゆっくり引き上げ、ツノが立てばOK。
これ以上攪拌するとボソボソになってしまうので混ぜすぎ注意!

6.4の卵黄生地に、メレンゲをひとすくい加えて切り混ぜる。


7.今度はメレンゲの方に6の生地をすべて加え、泡を潰さないようにシリコンベラで切り混ぜる。

ポイント:このときしっかりと混ぜ合わせる。
混ぜ方が足りないと焼き上がりに大きな空洞が出来てしまう。
ここは手早く、でもしっかり混ぜる!

最初はマーブル状に。シリコンベラは底からしっかりとすくい上げる。

混ぜ終わり。

泡は潰さないように気をつけ、しっかりと混ぜ合わせることが大切。

8.型に流し入れる。入れる際は、1箇所からすべてを流し入れる。

1箇所から流し入れることで、空気を入りにくくします。
 
入れ終わったら両手でしっかりと型を持ち、前後に揺すって平らにならす。

竹串を入れて、生地全体をジグザグと動かして空気抜きをする。

9.オーブンに入れて170℃で30分焼く。

冷ますには空き瓶や網などが便利。

ポイント:シフォンケーキの焼き上がりは、膨らんだ生地の割れ目がしっかりきつね色になっていること。焼き上がったら10cmくらい上から落として蒸気抜きをし、すぐに逆さまにして冷ます。

10.しっかり冷めてから型から出す。まず中央の円筒部分に竹串を入れて一周する。

外側は手でそーっと剥がしていくと、きれいに外せる。

竹串やスパテラなどを使って一周してもよい。

最後に、底の部分にナイフを入れて剥がす。
焼きたては柔らかすぎてうまくカット出来ないので、しっかり冷まします。

カットしてホイップしたクリーム(分量外)を添え、エディブルフラワー(カレンデュラ・分量外)の花びらを散らしました。

シフォンケーキは牛乳など乳製品とも相性が良いので、軽くホイップしたクリームをつけながら食べるのがおすすめです。

それでは、いただきます。
ふわっと、しっとりしていておいしい~。中に混ぜ込んでいるので、外からはしょうがの香りはあまりしませんが、食べすすめると、しょうがの風味がふわり。多少のピリッとした刺激も感じます。
しょうがは底の方に沈んだり固まったりせず、全体にバランスよく広がって焼き上がっています。

砂糖で煮る手間もなく、生のしょうがをそのままみじん切りして入れているので、とってもお手軽です♪辛味もそんなに気にならないので、小さなお子さんのおやつにもいいですね。

ポカポカと体を温める効果があるしょうがを、スイーツとしておいしく摂取出来るのはうれしいですね。しょうが糖やジンジャエール、ジンジャークッキーなど、しょうがを使ったお菓子は結構ありますが、今日からはシフォンケーキもプラスです♪

もし、失敗してしまったら…

一生懸命作ったのに、失敗してしまったら悲しいですよね。
作ったシフォンケーキが膨らまなかったり、せっかく膨らんだのに潰れてしまったら、以下の点が考えられます。

・焼き時間が足りない
・メレンゲの泡立てが足りない
・メレンゲを泡立て過ぎ
・卵黄と卵白の合わせが足りない 

でも、大丈夫!火の通っている部分は食べられますので、すべて捨ててしまうのは勿体ないですよ。アレンジ次第でとってもおいしい1品に生まれ変わります♪
それでは、膨らまなかったシフォンケーキを使ったアレンジがこちら。

小さくカットして「ミニパフェ風」

シフォンケーキを小さくカットしてグラスに入れ、ホイップクリームや果物、アイスクリーム、キャラメルソースなどを合わせて、仕上げにシナモンパウダーをパラリ。
あっという間に素敵なパフェの出来上がりです。

他にも、適当な大きさにカットして、120℃のオーブンで30分程度(様子を見ながら)乾燥させるようにして焼きます。すると、軽くてサクサク、簡単ラスクの出来上がりです。

一見むずかしそうなシフォンケーキ作りですが、ひとつひとつの工程を丁寧に作れば大丈夫。
みなさんも、このレシピのポイントをしっかり押さえて、ふわっふわの空気のように軽~い「しょうがのシフォンケーキ」を作ってみてくださいね。

★今回のレシピは、JA高知県女性部・四万十地区東又支部からのご提供でした。詳しくはこちらをご覧ください。
https://ja-kochi.or.jp/root/wp-content/uploads/2022/04/83c836b237656577ee79f2919082cdb7.pdf

関連記事:

配信元

あたらしい日日
あたらしい日日
世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。