こんなに変わった!今の離乳食の知識【3児ママ小児科医のラクになる育児】

こんなに変わった!今の離乳食の知識【3児ママ小児科医のラクになる育児】

東京衛生病院小児科の小児科医保田典子先生のコラム「3児ママ小児科医のラクになる育児」。私生活では7歳5歳3歳の子育て中という3児のママ小児科医が、ママたちの暮らしをグッとラクにしてくれる話を教えてくれます。今回は離乳食の役割や押さえるべき離乳食の新常識についてです。

ママの負担が少ない離乳食生活を!

私が離乳食を作っていたころは、おかゆを小分けにして冷凍するのも面倒になってきて、最終的には炊飯器に小さなお椀を入れて炊飯して、おかゆを作っていました。炊きたてなのでおいしいのかよく食べてくれたので、この作戦はうまくいったかなと思います。これに味をしめて、炊飯器の中にいくつかお椀を入れて、具材とだし汁を入れて炊飯器のスイッチポン! おかずも同時に作って離乳食を作っていました。(※1)

中期や後期からは、大人のおかずを取り分けしていました。日本食はそもそも塩分が多く、大人も塩分を控えめにした方が良いので、まずはだし汁だけでおかずを作って離乳食用に取り分けて、大人用はあとから少しだけ味を足す、というスタイルだと大人も子どもも簡単ヘルシーな食事が作れます。なるべく自分が疲れない方法で離乳食期を乗りきっていました。

親に負担が少ない離乳食との付き合いかたは、人によって違うのかなと思います。「自分はやっぱり味の濃いガッツリメニューが好き!」ならば、取り分けは向いてないと思いますし、「料理大好き! 赤ちゃんもたくさん食べてくれる!」とかなら、離乳食を頑張って作ること自体を楽しめて、幸せ子育てにつながると思います。

私はベビーフードを買うのも面倒だったので、レバーなど自分で調理がしづらい食材やお出かけの時だけベビーフードを使用していましたが、ベビーフードは清潔で安心だし、手軽だから良いですよね。離乳食づくりが負担だと思う方は、ベビーフードで乗り切るのも全然ありなのではないでしょうか。

家族みんなが楽しい食生活を目指しましょう

栄養面ももちろん大事なのですが、離乳食のもう一つ大事なことは「食事の時間は楽しい、おいしい時間であること」と赤ちゃんにわかってもらうことです。
食べなかったり、ぐちゃぐちゃにされることで親がイライラしてしまうこともあるかと思います。

そんな日もありますが、なるべく「おいしいね、楽しいね」という時間にしてあげたいもの。「食べなくてもいい」「汚れてもいい」親に負担の少ないスタイルを見つけて、楽しい離乳食期が過ごせるといいですね。

(※1)炊飯器で離乳食調理ができないものもあるので、事前にメーカー確認をする、専用の容器を使用するなど、ご自身の責任と判断によってご対応をお願いいたします。

著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生

医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師。株式会社メドイース 代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。

Twitter:@kanoppe

Instagram:@atama4970_yasuda

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