歯科専門外来の大学病院と歯科クリニックの違いとは | 歯科医師にとってのメリット・デメリット

歯科専門外来の大学病院と歯科クリニックの違いとは | 歯科医師にとってのメリット・デメリット

専門外来では特定の症状や治療目的に対応した治療をします。患者様にとっては、知識と経験豊富な専門医の治療を気軽に受けられるメリットがあります。同じ歯科専門外来でも大学病院と歯科クリニックではできることや目的が異なるため、それぞれメリットとデメリットがあります。

歯科クリニックのメリットとデメリット

歯科クリニックは医師が1名以上在籍していれば開設できるため、歯科衛生士も最小限の人数しかいない場合があります。大学病院よりも規模が小さく、患者様が高度な歯科診療を受けるのが難しくなります。最新の治療に関して、情報をアップデートしている歯科クリニックも多々ありますが、医療機材や治療を取り入れるのはクリニック側の判断に一任されます。一方で、軽度の症状や口腔内トラブルについての相談など、患者様が気軽に受診できるのが特徴でありメリットです。地域密着型で患者様が気軽に通院しやすく、歯の定期的なメンテナンスを行うのに適しています。患者様にとって身近な存在であり、担当医になる場合も多く現場経験が豊富であるのもメリットです。

大学病院のメリットとデメリット

大学病院の歯科専門外来では、歯科クリニックよりもさらに専門的な治療に触れられます。医師の教育や最新の医療研究の役割も担っているため、常に最先端の歯科診療の環境でスキルアップが目指せます。大学病院では分野ごとに診療科目が分かれており、様々な症状の患者様を診て対応ができるのも特徴のひとつです。

環境が整っていることは、多種多様な研究で成長に繋がる部分も多く、クリニックよりたくさんの知識を身につけることが可能です。しかしながら、最先端技術に触れられる一方で、医学生の教育に時間を取られるケースも少なくありません。診療以外にも会議や研修などやるべき作業が増え、本来の仕事である歯科診療をする時間の確保、患者様と接する機会の維持の難しさもあり、現場経験でのスキルアップが追いつかない可能性もあります。クリニックよりも医師が多く、患者様の担当医を任せてもらうには、より高度なスキルが求められるのも特徴です。

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