クリオネ型骨壺で駿河湾海底2000mに眠る「深海葬」サービス開始。新たな終活の選択肢

モンディアルは、富士山の眼下に広がる“駿河湾”の海底に、天然素材のクリオネ型骨壺で遺骨を沈めて埋葬する新しい埋葬サービス「深海葬」を「いい供養」の語呂に合わせて、11月9日(木)から開始した。

新しい埋葬サービス「深海葬」とは

「深海葬」は、遺骨をパウダー状にして天然素材のクリオネ型骨壺“クリオール”に納め、駿河湾の海底2,000mに安置する埋葬サービス。

埋葬前にはクルーザー上でセレモニーを執り行い、埋葬した場所を特定する「深海埋葬証明書」を発行する。

「Google Earth」を使用したこの位置情報には、オリジナルの墓標が示され、PCやスマートフォンからいつでもお墓参りができる。

オリジナルの墓標には、同サービス開始時点では故人の写真が現れるが、来春には故人のアバターが作成され、そのアバターとコミュニケーションが取れる新サービスも2024年春に開始予定。なお、アバターを使用したサービスはオプションだ。

モンディアルは、故人と遺族によりそうパートナー生成AIの構築に努めていくという。

深海に眠り、やがて海に溶け、次の生物の礎に

「深海葬」は、樹木葬や海洋散骨などのように、遺骨をお墓ではなく山や海などの自然に還す“自然葬”のひとつ。

昨今の日本では、生涯未婚率の上昇、亡くなってまで家や配偶者にしばられたくない「あの世離婚」の増加、核家族化など、現代人の抱えるお墓事情は複雑だ。

モンディアルは、土地問題のない深海を安住の地にすることが故人の魂が静かに眠るのにふさわしい場所だと考えている。漁師の網すら届かない神秘的で静かな深海に眠り、やがて海に溶け、次の生物の礎になる。“自然葬”を希望する人にとって、理想的な場所が深海ではないか。

同社は、世界一の「深海大国」でもある日本で、水深が深く、日本一の山・富士山に見守られた風光明媚な“駿河湾”をその場所に選んだ。

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