猫も乾燥肌になる?冬を快適に過ごす乾燥対策とおすすめアイテム紹介

暖房やヒーターが活躍する冬は、一年の中でもっとも空気が乾燥する季節。「猫も乾燥するのかな」「猫に害のない乾燥対策が知りたい」など、気になることも多いですよね。冬の乾燥は私たち人間だけでなく、猫にも影響を及ぼします。猫の体からフケが出ていたり、尿の色が濃かったりしているときは、乾燥によって体に負担がかかっているかもしれません。

この記事では、乾燥が及ぼす猫への影響と効果的な乾燥対策、猫の乾燥予防におすすめのアイテムを紹介します。愛猫の乾燥対策について知りたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

冬の乾燥が猫に及ぼす主な影響4つ

 

空気が乾燥すると、猫にはどのような影響があるのでしょうか?乾燥は免疫力を低下させ、風邪や皮膚炎、下部尿路疾患など多くの病気のリスクを高める可能性があります。ここでは、冬の乾燥が猫に及ぼす具体的な影響を4つ解説します。

呼吸器を傷める

乾燥した空気を吸うと呼吸器が刺激され、炎症が起こりやすくなります。ひどい場合は気管支炎や咽頭炎を起こし、食欲不振、えずき、声がかすれる、咳、のどの痛みなどの症状がみられることもあるでしょう。特に気管の弱い猫や喘息を持っている猫は要注意。猫喘息は悪化すると命にかかわるため、発作が起きやすい環境は極力避けることが大切です。

フケが出やすくなる

空気が乾燥すると皮膚の水分が蒸発し、フケが出やすくなります。また、皮膚バリアが低下することで外からの刺激に弱くなり、痒みや掻きむしりによる湿疹、色素沈着などを引き起こすこともあります。体質的にもともと乾燥しやすい猫や高齢で体内の水分が不足しやすい猫の場合、フケも多く発生するため適切なケアが必要です。

免疫力が低下する

乾燥は免疫力が下がる原因にもなります。本来、鼻やのどの粘膜には空気中のウイルスや菌の侵入を防ぐ役割がありますが、粘膜が乾燥するとバリア機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。特に湿度30%以下の過乾燥状態では免疫力が大きく下がるため、十分注意が必要です。

脱水状態になりやすくなる

体内の水分は皮膚や粘膜、呼吸を通して常に蒸発していきます。空気が乾燥すると水分の蒸発量が増え、しらずしらずのうちに脱水状態になっていることも。脱水状態が続くと血栓ができやすくなったり、尿路結石症や腎臓病など下部尿路疾患につながったりする場合があります。

愛猫のために行いたい乾燥対策4選

 

愛猫の健康を守るためには、室内の乾燥対策がなにより大切です。ここでは、猫にとって安全な冬の乾燥対策を紹介します。できることから始めて、愛猫を乾燥から守りましょう!

加湿器で湿度を保つ

部屋全体を加湿するなら、加湿器の利用がおすすめです。加湿器は乾燥した室内の湿度を調整し、快適な状態を保つために活用します。猫にとって快適な湿度は50~60%といわれているため、冬場は毎日稼働させて室内を理想的な湿度に保ちましょう。

なお、加湿器内部で雑菌が繁殖すると湿気とともに部屋中に雑菌が放出されてしまいます。猫の健康を守るためにも、加湿器を使う際はタンク内の水を毎日取り換え、しっかりお手入れをして清潔な状態に保つことが大切です。

保湿クリームを塗る

皮膚や肉球の乾燥が気になる場合は、保湿クリームを塗ってあげましょう。頻度は1日1回程度、商品によって適切な回数は異なるため、必ず説明書やパッケージを確認してください。

また、人間用の保湿剤は猫にとって良くない成分が含まれている可能性があるため、必ずペット用のものを使うことが大切です。猫は日常的にグルーミングをする動物なので、舐めても安全なものを選びましょう。

なお、肉球の乾燥がひどい場合は、保湿クリームを塗った後にラップを巻いて少し時間を置くと、保湿剤が浸透しやすくなります。ラップを巻く際は猫が気になってかじってしまったり、食べたりしてしまわないよう、保湿中は目を離さず見守りましょう。

水分補給しやすいよう工夫する

脱水を防ぐにはこまめな水分補給が大切ですが、猫はもともとあまり水を飲まない動物です。毎日十分な飲水量を確保できるよう、通り道に水飲み皿を複数設置する、ウェットフードを与える、ささみのゆで汁で水に風味付けをするなど、色々と工夫してみましょう。

冬場は冷たい水を嫌がる猫もいるため、いつもの水をぬるま湯に変えるだけでも効果的です。また、綺麗好きでこだわりが強い猫は水道水のカルキ臭を気にしたり、食べかすや被毛が浮いている水は飲まなかったりすることも珍しくありません。最近はフィルター付きの自動給水器を販売するメーカーも多いため、興味があればチェックしてみてくださいね。

ウェットな状態でブラッシングする

フケ対策には、こまめなブラッシングも重要です。短毛種は1週間に2~3回、長毛種は毎日ブラシをかけるのが理想です。猫がシャンプー嫌いでなければ、刺激が少ない猫用のフケ対策シャンプーを使って月1回ほど洗ってあげても構いません。

なお、静電気は猫のストレスになるため、ブラッシングする前に濡れタオルや霧吹きで軽く体を湿らせておくのがおすすめです。更なる乾燥を防ぐため、ブラッシング後は皮膚を濡れたままにせず、しっかり水分を拭き取りましょう。

関連記事: