お正月の伝統料理・おせち。新年を祝う縁起物ですが、食べ切れずに残ってしまうというご家庭も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、洋風おせちです。伝統的なおせち料理とはまた違った味わいのある洋風メニューを取り入れることで、おせち料理を新鮮な気持ちで楽しむことができます。こちらの記事では、ワインと合う洋風おせちのレシピを紹介します。今年のおせちは洋風メニューを取り入れて、一味違うおせちを楽しんでみてはいかがでしょうか。
洋風おせちのおすすめポイント
おせち料理といえば、伊達巻きや栗きんとん、田作りなどが挙げられますが、洋風おせちは伝統的なおせちとはまた違った楽しみ方ができます。洋風レシピのおすすめポイントは以下の3点です。
■ワインやパンなどに合う
親戚や友人など人が集まることが多いお正月にワインを飲むという人も多いのではないでしょうか。そうした時にワインと相性の良いメニューとして洋風おせちはおすすめです。また、バケットなどのパンとの相性が良い料理も多いので、いろんな楽しみ方ができます。
■材料費が抑えられる
おせち料理はイクラやカズノコなど、比較的高価な食材を使用する場合が多い上、使用する食材は年末年始にかけて価格が高騰します。一方、洋風おせちで使用するお肉やチーズなどの食材はスーパーで気軽に購入でき、価格高騰の影響も受けにくいので、従来のおせち料理に比べて材料費を抑えることができます。
■飽きずに食べられる
元旦から少しずつ食べ進めるおせち料理。途中で飽きてしまった経験がある人も多いことでしょう。伝統的なおせち料理の中に、洋風メニューを取り入れて和洋折衷にすることで、いつものおせちを新鮮な気持ちで楽しめるようになります。
ワインに合う洋風おせちレシピ
ここからはワインに合う洋風おせちのレシピを紹介します。お正月、親戚や友人とワインと一緒に楽しめて、作りやすいレシピを厳選したので、気になるレシピは取り入れてみてくださいね。
生春巻き
エスニック料理の生春巻きに「紅白なます」を取り入れたメニュー。「紅白なます」には家族の平安・平和を願うという意味合いが込められており、お祝い事に取り入れられる紅白カラーをにんじんと大根で表現しています。サーモンのお刺身と紅白なますの甘酸っぱさのバランスがよく、さっぱりと食べられます。白ワインと合わせるのがおすすめです。
【作り方:1人分】
[材料]
・ライスペーパー:1枚
・グリーンリーフ:小さめ2枚
・サーモンのお刺身:5切れ
・紅白なます:適量
[下ごしらえ]
・生春巻きは水で戻して、水分をキッチンペーパーで取り除いておく
ライスペーパーの上に、グリーンリーフ、サーモンのお刺身、紅白なますの順で重ねる
ライスペーパーの左右を折りたたみ、手前から巻いていく
形を整えたら、3等分にカットし、盛り付けたら完成
サーモンのお刺身以外にも、生ハムやクリームチーズを巻いてもおいしいですよ。
赤ワインの黒豆煮
黒豆には「まめ(豆)に働く」や「まめまめしく暮らす」といった意味と掛けた思いが込められいます。また、黒は邪気を払う色だとも言われています。赤ワインと一緒に煮込んでいるので、コクがあり大人な味わいを楽しめます。おせちの一品としてはもちろん、アイスクリームに添えてデザートとして食べるのもおすすめです。
【作り方:5~6人分】
[材料]
・黒豆:200~220g
・赤ワイン:100ml
・砂糖:大さじ4~6
・水:適量
[下ごしらえ]
・黒豆を洗い、圧力鍋に入れて豆から5cmくらいまで水を入れ、一晩浸す(12時間ほど)
一晩水に浸した黒豆の入った鍋を強火にかけて、沸騰させてアクを取る。この時、水が少なかったら豆が浸るくらいまで足す
圧力を加えるため蓋をして強火にかけ、圧力がかかったら弱火で2分ほど煮込む
2分経ったら、火を止めてそのまま冷ます
鍋の圧力が下がったら蓋を開け、赤ワインと砂糖を加えて火にかける
沸騰したら、煮汁で甘さの確認をして、足りないようだったらさらに砂糖を加える
味が整ったら、煮汁ごと保存容器に移したら完成
赤ワインに合うお肉の洋風おせち
洋風おせちにはお肉メニューも豊富です。こちらの項目では赤ワインと合うお肉を取り入れた洋風おせちを紹介します。
ローストビーフ
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いろんなお祝いの席で喜ばれるお肉料理・ローストビーフ。お肉の脂と旨味を味わえ、赤ワインとの相性もばっちり。特に合うのはコクがあって、渋みと重みのある「フルボディ」といわれるタイプの赤ワインです。食べる時は塩やローストビーフソースなどつけるものを変えるといろんな味を楽しめます。
【作り方:2~3人分】
[材料]
・牛もも塊肉:300g程度
・牛脂(なければオリーブオイル):適量
・塩:適量
・黒胡椒:適量
・盛り付け用にサラダ、レモン、ローズマリーなど
・アルミホイル
[下ごしらえ]
・牛もも肉は常温に出し、塩と胡椒を表面にしっかりすり込んでおく
フライパンに牛脂を熱し、牛もも塊肉を入れ、トングなどで押さえながら全面を焼く(1面1分程度)
焼けた牛もも塊肉をアルミホイルで二重に巻き、さらにそれを布巾などで包む
そのまま暖かいところに1時間程置いておく
お好みの厚さにスライスし、皿に盛り付けて完成
スペアリブ
じっくり煮込んで、味がしっかり染み込んだスペアリブは赤ワインとの相性バッチリ。レシピのポイントは煮込む際に炭酸水を使用すること。炭酸水を使用することでお肉が柔らかくなり、食べやすくなります。
【作り方:3~4人分】
[材料]
・スペアリブ:1kg
・塩:適量
・胡椒:適量
・にんにく:4片
・炭酸水(甘くないもの):500ml
[A]
・酒:大さじ4
・しょうゆ:大さじ3
・みりん:大さじ2
・ケチャップ:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・ウスターソース:大さじ1
・和風だしのもと:小さじ1
・オイスターソース:小さじ1
[下ごしらえ]
・にんにくを半分に切り、芽があったら取り除く
・調味料[A]を合わせておく
スペアリブの両面に塩こしょうを振り、下味をつける
フライパンを中火に熱し、サラダ油をひいてスペアリブの両面を焼いて焼き色をつける
スペアリブに焼き色がついたら炭酸水500mlを入れて煮込み、アクが出たら取り除いて中火で煮込んでいく
にんにくと[A]を入れて3の鍋に蓋をし、中火〜弱で1時間ほど煮込んでいく。時々スペアリブを
ひっくり返しながら味を馴染ませる
最後に肉にソースを絡め、盛り付けたら完成
白ワインと合う海鮮の洋風おせち
一般的なおせちにも取り入れられるえびや、お祝いの席などで食べられる鯛などの海の幸も、洋風おせち取り入れることができます。白ワインと相性の良いレシピを紹介します。
ガーリックシュリンプ
海老は長い髭や曲がった体の様子が老人の姿にたとえられたことから、長寿や新しい年を健康で過ごせるようにという願いが込められています。こちらで紹介するガーリックシュリンプは、食欲をそそるニンニクと、コクのあるバターの相性がバッチリ。隠し味の白だしは味に深みを出してくれます。ついお酒も進んでしまいますよ。
【作り方:2~3人分】
[材料]
・海老:200g
・有塩バター:15g
[A]
・ニンニク:2片(お好みで調整してください)
・オリーブオイル:大さじ1.5
・レモン汁:小さじ1
・料理酒:大さじ1
・黒胡椒 :適量
・塩:ひとつまみ
[海老の下処理用]
・片栗粉:大さじ2
・塩 :小さじ½
[海老の下処理方法]
海老の背中部分に切れ込みを入れて背ワタを取り、尻尾の先をカットして、包丁の背を使って尻尾にたまった水分をかき出す
1をボウルに入れて、片栗粉と塩を入れてしっかりと揉み込んで、滑りが取れるまで水洗いする
海老1尾ずつ、しっかり水分を拭き取る
[下ごしらえ]
・ニンニクをみじん切りにする
ジップ付き保存袋に下処理した海老と[A]を入れてしっかり袋の口を閉じて揉み込み、冷蔵庫でそのまま30分〜1時間、冷蔵庫で寝かせる。
時間が経ったら、フライパンに1をそのまま入れ、弱火でじっくり焼いていく
海老の色が変わってきたらひっくり返して焼き、水分が飛ぶまで焼いていく
3に有塩バターを入れて、全体に馴染んだら完成
鯛のムニエル
めでたい(鯛)という語呂合わせから、お祝いの席などにのぼる鯛。洋風レシピではふっくらとした身と、バターの香ばしい香りとコクを味わえるムニエルがおすすめ。パリッとした皮まで美味しく食べられるので、ぜひ作ってみてくださいね。
【作り方:1人分】
[材料]
・鯛:1切れ
・塩:少々
・白ワイン:大さじ2
・天ぷら粉:適量
・オリーブオイル:大さじ1
・パセリ:お好みで
[A]
・バター:10g
・生クリーム:大さじ3
・チューブタイプのニンニク:3〜4cm
・白だし:小さじ½
[下ごしらえ]
鯛に塩をふり10分ほど経ったら、キッチンペーパーで表面を軽く押さえるように拭き取る
鯛にてんぷら粉をまぶし、余分な粉は落とす
フライパンにオリーブオイルを入れ、鯛を皮目から焼く
皮がパリッとしてきたら、ひっくり返して白ワインを入れて蒸し焼きにする
鯛を取り出したフライパンに、[A]を入れて煮詰める
3の鯛を盛り付け、4のソースをかけて、パセリを散らしたら完成
配信: くらしマグネット