絶対的歯科医行為と相対的歯科医行為 | 歯科医師と歯科衛生士の権限の違い

絶対的歯科医行為と相対的歯科医行為 | 歯科医師と歯科衛生士の権限の違い

相対的歯科医行為

相対的歯科医行為は、歯石の除去、ホワイトニング、表面麻酔(薬剤を歯茎の表面に塗布する)、仮歯の調整・仮着、歯周組織検査などです。歯科衛生士の経験やスキルによって、どの相対的歯科医行為が任せられるのかを歯科医師が個別に判断、指示します。相対的歯科医行為は歯科衛生士なら誰でも自由にできるものではありません。自己判断で行うことは認められず、あくまでも歯科医師の付き添いのもと対応します。

曖昧になりがちな行為

絶対的歯科医行為と相対的歯科医行為は、線引きが明確でなく曖昧な部分もありますが、しっかりと守らなければならない、歯科医師のみに許される行為もあり、十分な注意が必要です。

例えば、レントゲン撮影において、患者様をレントゲン室まで誘導する、撮影の準備や説明をすることは歯科衛生士にもできます。しかし、レントゲン撮影のボタンを押すことは歯科衛生士には許されず、歯科医師のみができる行為です。これを守られないと罰せられ、資格剥奪や業務停止などの処分を受ける可能性があります。絶対的歯科医行為と相対的歯科医行為の違いを正しく認識し業務にあたりましょう。

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