「毛布は上」派と「下」派が激突!暖かさが逃げない布団のかけ方は?

「毛布は上」派と「下」派が激突!暖かさが逃げない布団のかけ方は?

第6回 もっと季節を楽しみたい!
真夜中に、布団の中がスースーして目が覚めてしまった…なんて経験、ありませんか?寒いこの季節、安眠のカギは「布団の中の熱を逃がさない」こと。実はその秘訣、布団と毛布の掛け方にあるんです。

布団と毛布、掛ける順番は?

質問&検索コミュニティの「教えて!goo」には「掛け布団と毛布、どちらが上?」という質問が寄せられていました。自分が一般的だと思っていた順番が間違いだったことを知り驚いた、という相談者。掛け布団と毛布を使う場合はどちらを上にしているか、と問いかけたところ、さまざまな声が聞かれました。

ほぼ半数は「布団が下」派!そのワケは?

これについて、ほぼ半数の回答者が「布団が下」と答え、

・「掛け布団上、毛布下・・・内断熱 毛布上、掛け布団下・・・外断熱」外断熱の方が内断熱より断熱効果が大きいそうです。
・お布団の中の空気をあっためて逃がさないためなのだと聞きました

といった理由を挙げていました。布団の中で発生した熱を毛布で包み込んで維持する、という考え方のようです。

「毛布が下」派は「子供のころから」?

一方の「毛布が下」派からは、

・地元にいた10代のころから、冬の寒さが厳しいときは、下から「敷布団の上に毛布を一枚敷いて→自分→毛布一枚→掛け布団」という順序で、上下の毛布で自分をはさむ、という形式をとっていました。
・子供の時からずっと、掛布団のほうが上です。それぞれの家の習慣や、個人の好みの問題ですから、どちらが正解で、どちらが間違いということは無いと思います。

との声が。このスタイルは「子供のころから」やっていたというパターンが多く、筆者も実家に住んでいたころはこちらが当たり前だと思っていました。

昔と今で布団を掛ける順番が変わってきた理由として、

・昔は羽毛布団じゃなかったから、掛け布団冷たいし隙間出来やすいし。だから毛布の上に掛け布団が多かったんじゃないかな?

という意見もありました。

毛布は布団の「上」か「下」か?本当に暖かい位置は?

では、本当に暖かいのは「上に布団&下に毛布」か、それとも「上に毛布&下に布団」か――。SNSでもたびたび議題に上がるこのテーマ、睡眠関連の機器やグッズを販売するメーカーは、プロとして答えを用意しています。

まずは、パーソナル保湿機や睡眠計などを開発している「オムロン」。睡眠について考える「ねむりラボ」の公式サイトによると、一番のキーアイテムは毛布だそう。その位置によって暖かさは変わり、暖かさを得られにくいのは、毛布を直接体の上に掛けること。暖かい状態は羽毛布団を直接体に触れさせたほうがつくりやすいそうです。

暖かさをパワーアップさせる方法として、毛布を体の下に敷く方法も紹介されています。体からの熱を毛布が受け止めるため、保温効果が抜群とのこと。もう一枚毛布があるなら、羽毛布団の上に掛けてフタをすれば完璧だそうです。

また、老舗寝具メーカー「西川」の公式サイトによると、ポイントは毛布の素材にあるのだとか。汗を吸う天然素材は、身体に密着させると快適に暖かく眠れるそうです。逆に合成繊維は身体に密着すると蒸れやすいため、布団の外側にかけてフタをする役割に用います。

両社に共通しているコツは「毛布を布団の上にかけてフタをする」こと。とりあえずはこれを基本と考えつつ、素材に応じて位置を変えてみればベストポジションが見つかりそうですね。上に化学繊維の毛布&中に羽毛布団&下に天然素材の毛布+身体の下に毛布」だと最強のぬくぬく寝床が出来上がるかも…!

ただし、厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、「寝床内で身体近傍の温度が33°C前後になっていれば、睡眠の質的低下はみられないと考えられている」そう。暖めすぎてもダメということですね。

もう寒くない!毛布を上手に使って冬も快眠

子供のころからの習慣で、当然のように毛布の上に布団を掛けていたという人からは「毛布が上なんて…」と驚く声も聞こえてきそうですが、一度やってみる価値はありそうです。寒くてなかなか寝付けないという人も、電気毛布や布団乾燥機などに頼らずとも、布団を掛ける順番を見直すだけで、暖かく眠れるようになるかもしれませんよ。