その捨て方で合ってる?調味料の処分方法
使い切る前に賞味期限を迎えた調味料を、どのように処分すべきでしょうか?醤油や料理酒などのサラサラした液体の調味料ならば、排水溝に捨てても良い…と考えがちですが、実は環境への負荷が高いので、絶対にNG。もちろん、トイレに流すのもアウトです。熊本市役所環境局の公式サイトによると、大さじ1杯のマヨネーズを魚が住める水にするには、300リットルの浴槽で13杯分の水が必要だそう。捨てるほど大量に買わず、普段から使いすぎないライフスタイルを心がけたいものです。
液体の調味料は新聞紙を使って
液体の調味料を捨てる際にはまず、軽く丸めた新聞紙にしみこませます。そして、漏れないよう気を付けつつ袋などに入れ、燃えるゴミとして出すのが正解。漏れを防ぐために、空の牛乳パックを活用するのも◎。この場合は、牛乳パックに新聞紙や布を入れ、液体の調味料をしみこませてから口をテープで閉じます。
マヨネーズ、ケチャップは容器の捨て方も確認を
マヨネーズやケチャップなど粘性の高い調味料は、新聞紙にしみこみにくく漏れがち。新聞紙の上などに出したら全体を包み込み、袋の口をしっかり閉じてから燃えるゴミとして出しましょう。自治体のルールに従い、容器を分別ゴミにする必要があるかも確認を。
放置すると危険!?食用油の処分法
食用油を捨てる場合も新聞紙にしみこませ、袋に入れて燃えるゴミへ。ただし、気温の高い季節はそのまま置いておくと自然発火する恐れがあるため、水も一緒に含ませるなど対策が必要なのだとか。
食用油脂などのメーカー「J-オイルミルズ」の公式サイトによると、油は直射日光や高温状態によって酸化し、熱を持って自然発火に至るのだそう。くれぐれも慎重に廃棄したいものです。
使い切れなかった調味料の意外な使い道
醤油やドレッシング、マヨネーズ、ケチャップなどは1カ月、みそは3~6カ月…ひとたび開封すると、賞味期限は意外と短い調味料。期限を迎えたからといって、捨ててしまうのはもったいない…そんなときに試したい活用法をご紹介します。
調味料は賞味期限切れの代表格!?
あらゆるものをランキングで紹介する「gooランキング」の「一人暮らしで賞味期限が切れがちなものランキング」では、3位に「ドレッシング」、5位に「焼肉のたれ」、6位に「豆板醤」、8位に「みそ」、10位に「ケチャップ」、11位に「マヨネーズ」…と調味料が数多くランクイン。
これらは一人暮らしに限らず、家族と暮らしている場合でも余らせがち。バリエーションが欲しくて、ドレッシングをいくつも開けた結果、賞味期限の近いボトルが冷蔵庫のドアポケットにずらり…こんな光景、どの家庭でも「あるある」ではないでしょうか。
実は調味料として万能!ドレッシングを使った料理
3位の「ドレッシング」は、実は調味料として万能。サラダにかけるだけでなく、煮物や炒め物にももってこい。醤油ベースであれば和風の味付けに、フレンチドレッシングであればクリーム系の洋風の料理に。期限内に使い切ることを目標に、献立を考えてみてはいかが?
賞味期限切れのケチャップ、マヨネーズでお掃除を
10位の「ケチャップ」は、賞味期限が切れてしまったらキッチン周りの掃除に活用。銅製の鍋磨きやシンクのサビ落としに使えるとか。衛星・ケーブルテレビチャンネルの「ディスカバリーチャンネル」公式サイトによると、その理由はトマトをたっぷり含んだ食品が強い酸性になることだそう。
また11位の「マヨネーズ」は、テーブルやフローリングの汚れを、マヨネーズの油分が浮かせて落としやすくします。同サイトによると、木製テーブルについたコップの跡という例が挙げられていました。
使い切れない調味料、捨て方も知っておこう
使い切れないような大入りのパッケージを選んだり、まだストックがあるのに特売だからと買い込んだりというのは、明らかに無駄遣いへの一歩。買い足す場合は、あらかじめ何が足りないかを確認した上で、本当に必要かを考えるようにしたいものです。
賞味期限が過ぎてしまったものは、ご紹介した方法でぜひ活用を。それでも余ったら、ゴミ捨てのルールを守り、正しく分別して処分しましょう。それなりに手間もかかるので、大掃除のシーズンに冷蔵庫の掃除と併せて、一気にやるのがオススメです。