■普段は穏やかな夫が迷惑カップルに物申す
一つ目は、家族で訪れた花火大会でのできごとをきっかけに、夫を見直したという女性のお話。
「子どもを連れて花火大会に行った時、誰でも座って良い無料の席がありました。自然とお互いに気を遣い、みんなが周囲の観客の邪魔にならないようにしていたのですが、私たちが座った目の前ギリギリに若いカップルが座り込みました。
それだけならまだしも、動画撮影のためにいろんなアイテムを出し始めたんです。子どもが動画に映り込んで、配信でもされたら嫌だなと不安に思っていると、普段は穏やかで争いごとを好まない夫が、『周りの迷惑なのでやめてください』とそのカップルに向かってはっきりと言いました。
それを聞いて、カップルは何かを言い返したそうにしていましたが、周囲の冷ややかな視線を感じたのか、すぐにその場を後にしました。
周囲の人も『よく言ってくれた』と夫の行動に賛同してくれ、『こんなに頼りになる人だったんだ』とびっくりしましたが、素直にうれしかったです。
その後も子どもに対して、『良くないことをそのままにしてはダメだ』『本当は、あのカップルは謝らないといけない』と教えていて、子どもの勉強にもなったと思います。子どもにとって自慢の父親になってくれたことが、何よりうれしかったです」(30代・女性)
「嫌だな」と思っても、誰かに注意するってなかなかできないことですよね。躊躇せずに毅然と対応したこの夫さんに拍手!
■頼りにならない夫が身を挺して守ってくれた
続いては、ある事件をきっかけに夫を見直したという女性のお話です。
「私の夫は、感情をあまり表に出さないタイプ。なんだか癖のある人で、約束をすっかり忘れてしまうなど、たくさん悩まされてきました。私が悩んだり、困ったりしていても何もしてくれず、『頼りにならない人だなぁ』と思っていましたが、ある日、夫のことを見直す機会がやってきました。
当時私たちの住んでいたアパートは、近くに大手の工場があり、人の出入りも盛ん。お世辞にも治安が良いとは言えないところでした。特に隣室の住人は毎日のように音楽を流し、夫婦げんかもひどく、管理会社や警察に相談しても改善されず。周りの住人も困っていました。
向かいの奥さんはついにノイローゼになってしまい、ある日、刃物を持って我が家に突撃してきました。どうも錯乱していて、我が家と隣室を間違えてしまったようです。
チャイムが鳴り、はじめは私が一人で出たのですが、すぐに異変を察して夫が玄関へ。部屋を間違えていると説明してもダメで、刃物が見えた瞬間、すぐに夫が玄関のドアを閉めてくれました。震える私の横で、夫が警察に連絡。私だけトイレに避難させてくれました。
何とか解決し、謝罪も受けたのですが、本当に怖かったです。でも、いざという時には守ってくれる人なのだと、夫を見直す機会になりました」(30代・女性)
これはかなりレアケースですが……命がかかった極限の状態で、身を挺して守ってくれたら、見直さないわけがないですよね。
(文・画像作成:ママテナ編集部)