こんにちは!東京都八王子市・中西ファームの管理栄養士ファーマー・荒井です。大根がおいしい季節になってきましたね。大根といえば、たくあんやべったら漬けなど定番の漬物がおいしいですが、あのニオイが苦手、って人も多いのでは?そんな時にオススメなのが”ゆず”です。皮と果汁のダブル使いをすれば、爽やかなゆずの香りにつつまれて、ニオイなんて気になりません♪大根のポリポリとした歯ざわりで食べる手が止まらな~い!
【農家直伝】かぶの浅漬け変化球レシピ「甘酢和え&塩昆布和え」もきゅもきゅ食感♡
このレシピ誕生のきっかけは、中西ファームにある「姫ゆず」の木。毎年鈴なりに実を付けてくれるので、これを使ってなにか料理を…と考えたところ誕生しました。
普通のゆずよりも実は小さめですが、香りは抜群!鮮やかな黄色い皮と果汁をしっかり絞って甘酢に利用します。
ちなみに、ゆずのあの爽やか~な香りの秘密はリモネンという成分にあります。嗅ぐと気分がスッキリします。リモネンには血流改善効果もあるので、冬至にゆず湯に入って身体の芯から温まるという昔ながらの習慣は、理にかなっているんですね。
また、ゆず果汁のクエン酸と大根に含まれる消化酵素は、胃腸を活発にする働きがあります。箸休めにもちょうどいいので、ぜひ作ってみてください。
無限に食べられる「シンプルゆず大根」
材料(作りやすい分量)
大根…1/3本
ゆず…1/2個(中~大サイズ)
塩…小さじ1
[A]
砂糖…大さじ1と1/2
穀物酢…大さじ2
塩…小さじ1/3
作り方
1.大根の皮を剥き、1cm角、長さ4〜5cmの拍子切りにする。ザルに入れて塩を適量ふり、10分置く。
塩加減はお好みで調整してください。
軽く混ぜましょう。
2.1の大根から水分が出てきたら手でよく絞り、ジッパー付きの保存袋に入れる。
3.ゆずの皮の黄色い部分のみ削ぎ取り千切りにし、大根と同じ保存袋に入れる。残った果肉は果汁を絞って置く。
白いところは苦味があるので、なるべく黄色い部分を使用してください。
4.[A]にゆずの果汁を加えてよく混ぜ合わせたら、3に入れてよく揉み込み、冷蔵庫で数時間寝かせる。
大人味にするなら、この時一緒に鷹の爪を漬け込むのもおすすめ。
ピリッとした辛味がいいアクセントになってくれます。
出来上がり!とっても簡単に作れました♪
ゆずの皮が入っているおかげで、一口食べた瞬間に爽やかな風味がブワッと広がります。
塩揉みした大根のパリッシャクッとした食感が小気味よくて、いくらでも食べられます♪
お酢にゆず果汁をプラスしているので、酸味もまろやか。ゆずが苦手じゃなければ、お子さんも食べられます。
黄色と白のコントラストがきれいですね。器に盛り付けるだけで、ちょっと料亭に出てくる一品ぽい…(自画自賛)。
いつもの甘酢漬けにゆずを入れただけなのに、なんだかワンランク上の味に感じます♪
冷蔵で3日程は保つので、少し多めに作って置けば忙しい日もササッと出せて便利ですよ。
みなさんもぜひ、作ってみてくださいね~。
中西ファーム、加工品開発への道!
レシピの後は、当中西ファームの取り組みをちょっとご紹介。
現在、中西ファームで圧倒的な人気を誇る野菜の1つが「にんじん」です。
うちの主力となる野菜なのでたくさん作るのですが、その分、規格外になるにんじんも多いんです(涙)。形が個性的なだけで、味は超おいしいにんじん。
大量のにんじんを放っておく訳にはいかない!…考えるよりまずはやってみよう精神で「干しにんじん」作りにチャレンジすることになりました。
まずは、ひたすら皮剥きとカット。地道な作業ですが、これもにんじんを無駄なく活かすため…!と、黙々と作業に集中して、大量のカットにんじんが出来ました~。
どうですか、この濃いオレンジ色!おいしそうでしょ(笑)?
試食会でも人気で、この「干しにんじん」の虜になり、毎回買ってくれるお客さんも多いんですよ。おひさまの力を借りて、さらに旨味を凝縮していきたいと思います。
そのうち直売会にも登場するかも…?
詳しくはインスタをチェックしてみて!
https://www.instagram.com/nakanishi_farm/
中西ファーム
東京都八王子市で江戸時代から続く農家の7代目、中西雅季さんを中心に、4ha(ヘクタール)の農地で年間約100種類の野菜を栽培している農業法人。「みんなが自然に集まり楽しめる農園」を目指し、毎週土日の直売会で販売するほか、マルシェ(農産物などの販売市)にも積極的に参加。レンタルスペース「雑荘」など、農業の枠にとらわれない活動も注目を集めている。詳しくは公式SNSをチェック。https://www.instagram.com/nakanishi_farm/?hl=ja
配信: あたらしい日日
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