【東京都渋谷区】全国の地域伝統芸能・古典芸能が集合!「第24回地域伝統芸能まつり」観覧者募集中

地域伝統芸能まつり実行委員会および地域創造は、全国の地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会する『第24回地域伝統芸能まつり』を、2024年3月3日(日)に東京・渋谷のNHKホールで開催する。

伝統芸能の継承、地域活性化を目的に開催

同イベントは、日本各地で脈々と受け継がれてきた祭りや芸能を保存、伝承し、地域の活性化を図る取り組みとして2001年より開催。これまで延べ約200演目に及ぶ全国各地の祭事・芸能を紹介してきた。第24回となる今年度は、“「翔」~時を超えて、はばたく生命(いのち)。~”をテーマに実施する。

7地域の多彩な演目を披露

当日は、地域伝統芸能まつり実行委員会が選出した「行山流舞川鹿子躍(ぎょうざんりゅうまいかわししおどり)」(岩手県一関市)、「重松流祭ばやし(じゅうまりゅうまつりばやし)」(埼玉県所沢市)、「江戸火消しの梯子乗り(えどひけしのはしごのり)」(東京都)、「下平井の鳳凰の舞(しもひらいのほうおうのまい)」(東京都日の出町)、「新城の囃子曲持(しんじょうのはやしきょくもち)」(神奈川県川崎市)、「大治太鼓(おおはるだいこ)」(愛知県大治町)、「大元神楽(おおもとかぐら)」(島根県江津市)の地域伝統芸能7演目が披露される。

行山流舞川鹿子躍は、鹿角がついた頭をかぶり、自ら唄い、太鼓を打ち鳴らし、背負った「ササラ」を揺らしながら勇壮に踊る芸能で、五穀豊穣、祖霊供養といった祈りが込められている。

重松流祭ばやしは天保元(1830)年、所沢生まれの古谷重松が編み出した囃子の流派。囃子に合わせて三番叟・天狐・獅子・おかめ・ひょっとこ・藤助・外道など、様々な踊りが繰り出されるのが特徴だ。

下平井の鳳凰の舞は、奴の舞と、鳳凰の舞の二庭で構成される、全国的にもあまり類例のない貴重な民俗芸能。平成18(2006)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、令和4(2022)年にはユネスコ無形文化遺産にも登録された。

大治太鼓は江戸時代より尾張南西部に伝わる神楽太鼓を基としており、非常に甲高い音色で細かなリズムを高速で打ち鳴らすのが特徴だ。

新城の囃子曲持はお囃子の調べとともに、米俵や脚立、桶などを使って曲芸を行う民俗芸能。他に類を見ない力強い芸が特徴となっている。

大元神楽は古くから島根県の西部に広くあった大元信仰に由来し石見神楽の原型とされる。昭和54(1979)年に国の重要無形民俗文化財、令和元(2019)年に日本遺産へそれぞれ指定・認定された。

江戸火消しの梯子乗りは、「纏(まとい)振り」や「木遣(きやり)歌」とともに江戸時代の町火消の心意気を今に伝える伝統芸能だ。

さらに、今回のテーマに所縁の深い古典芸能として狂言「神鳴」(大蔵流)も実演する。

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