新NISAの使い方の自由度は高い。だからこそ自分に合った方法を見つけることが大事
新NISAは今までのNISAと何が違うの?
「ひとことでいえば、2023年までのNISAよりも自由に投資ができるようになります。具体的には、非課税で投資できる金額や商品の幅が増え、投資できる期間は無期限になります。また、投資のやり方として、積立投資と一括投資の両方を同時にやりやすくなります」(佐藤さん)
自由と言われるとかえって悩んでしまうんだけど…
「その場合、自分のタイプを知った上で、自分に合った投資のやり方を考えてみるのが1つの方法です。投資のことを考えるのが面倒だ、投資のことを考えるのが楽しい、など人それぞれでしょう。だからこそ、自分のタイプに合わせた使い方を考えることが、新NISA活用のヒントになります。代表的なタイプとしては4つ挙げられます。以下それぞれ解説します」
初心者向け、4つのタイプ別新NISA活用法
タイプ1:なるべく投資に手間をかけたくない
「投資したい投資信託を1つ決めて、淡々と積立投資を継続する投資法がいいでしょう。
何を買うか、いつ買うか、いくら買うか、などいちいち考える必要がないので、いわゆる『ズボラ』だと感じている人でも無理なく実践できます。つみたてNISAを利用している方であれば、今まで積立していた投資信託をそのまま新NISAでも継続して積立するイメージです。あくまで投資の基本は長期・積立・分散投資ですので、これがいちばんシンプルかつオーソドックスな使い方とも言えます。ただ、ときどきでいいので、運用状況はチェックしましょう」
タイプ2:とにかく手堅く投資をしたい、守りを大事にしたい
「分散投資をより徹底することで、価格変動のブレを抑えながら手堅く投資をするといいでしょう。
分散投資には3つあります。具体的には、『どこの国に投資するか』(アメリカ、日本、中国、ヨーロッパ等)、『どの資産に投資をするか』(株式、債券、不動産等)、『いつ投資をするか』の3つです。そのためには、複数の地域や資産に投資をする、いわゆるバランス型の投資信託を購入するのが1つの方法です。ただし、バランス型の投資信託は手数料が高い場合もあるので、例えば、様々な国の株式に投資をする投資信託を1つ、様々な国の債券に投資をする投資信託を1つ、というふうに手数料の安い商品を組み合わせてもいいでしょう」
タイプ3:投資で社会貢献したい、好きな会社を応援したい
「社会貢献をしていると感じる会社や好きな商品やサービスを扱っている会社の個別株式にも投資をするといいでしょう。ただし、個別株式は集中投資ですので、投資のメインは投資信託の分散投資にして、サブとして個別株式にも投資して、リスクとのバランスを考えることが必要です。
個々の企業がどんな社会貢献しているかは、企業のサイトで調べられます。実態が伴っていないケースもあるので、注意して調べましょう。また、好きな商品やサービスを扱っている会社もウェブサイト等で調べてみると、株式市場に上場している会社かどうかチェックできます(場合によってはお得な株主優待もあるかも)。気になる会社をぜひチェックみてください」
タイプ4:密かに一攫千金も狙いたい!
「今後大幅に株価が上昇しそうな個別株式に投資をしてみるといいでしょう(この場合も投資のメインはあくまで投資信託等の分散投資である点も忘れずに)。
銘柄の選び方には様々な方法がありますが、企業の独自性に注目するのがおすすめです。仕事や趣味等で自分が詳しい分野の企業であれば、他の投資家が見落としている独自性が比較的見つけやすいです。意外な独自性が見つかることもあるので、気になる会社は時間をかけて調べてみるとよいです。『何となくよさそう』ではなく『根拠のある会社のよさ』から投資をするのがポイントです」
新NISAでは、自分に合った投資法を実践するのがコツ。自分に合った形を選んでチャレンジしてみては。
配信: OZmall