お雑煮は郷土の味が如実に表れ、また家庭によっても異なるのでバリエーションがかなり豊富ですよね。お笑いコンビ・かまいたちのお二人は、濱家さんが大阪出身、山内さんが島根出身。お互いの実家のお雑煮を試食する企画をYouTubeの『かまいたちチャンネル』で行っていました。大阪風は白みそ、島根風はゆであずきを使用。まったく違うお雑煮が出来上がっていましたが、一体どんなお味?お二人の実家のお雑煮を作ってみました!
【本場レシピで海外気分】ベトナムのお雑煮⁉米粉のお餅がとろっとろなアジアンスープを作ってみた!
かまいたち・濱家隆一さんのX(旧Twitter)がこちら!
YouTubeアップしました
新年あけましておめでとうございます
お雑煮です
是非ご覧ください
サムネの俺の顔なんや。笑https://t.co/C8PzSMxo4l pic.twitter.com/VQRX639V2V— かまいたち濱家 (@hamaitachi) January 2, 2023
かまいたち・濱家さんのX(旧Twitter)に、濱家家と山内家の2つのお雑煮がポストされています。どちらのお雑煮も郷土の味を受け継いでいるのでしょう。まったく違うスタイルですね。
お二人のYouTubeチャンネル『かまいたちチャンネル』で濱家さんは大阪風のお雑煮を、山内さんは島根風のお雑煮を作り、お互いに試食していましたよ。
筆者宅のお雑煮はおすましタイプなので、どちらのお雑煮も味わったことがありません。違うスタイルのお雑煮を食べる機会がないので、作ってみたいと思います。
白みそがポイント!「濱家家の大阪のお雑煮」を作ってみた!
動画では分量紹介がなかったため、農林水産省の公式サイト『うちの郷土料理』で紹介されていた「大阪府の白味噌雑煮」の分量を参考に作ってみます。
【材料】(1人分)
丸餅…1~2個
大根…20g ※今回は細めの大根3cm使用
にんじん…10g ※今回は1/6本使用
三つ葉…適量
柚子の皮(すりおろし)…適量
水…200ml
和風だしの素(顆粒)…小さじ1/2
白みそ…小さじ2
1.大根とにんじんの皮を剥いて細切りにします。
お餅に絡むように細く切ります。紅白の色合いがお正月らしいですね。
2.鍋に大根、にんじん、水、和風だしを入れて野菜がやわらかくなるまで加熱し、白みそを溶きます。
中火で3分ほど茹でると、大根とにんじんがやわらかくなりました。
野菜が煮えたら、火を消して白みそを溶かします。おみそ汁を作る感覚で簡単に作れました。
3.耐熱容器に丸餅とひたひた程度の水(分量外)を入れ、電子レンジ(500W)で約2分加熱します。
お餅は茹でてもいいそうです。電子レンジ加熱の場合は、お餅の袋に表示されている加熱時間で温めてくださいね。今回は電子レンジ(600W)で、1分20秒加熱しました。
4.2のみそ汁に丸餅を入れて温め直し、器に盛って三つ葉と柚子の皮のすりおろしを乗せます。
電子レンジで茹でると、あっという間にお餅がやわらかくなりました。おみそ汁を温め直してお餅にかけ、三つ葉と柚子の皮のすりおろしを乗せたら完成です♪
次は、山内家のお雑煮を作ります。
ゆであずきがポイント!「山内家の島根のお雑煮」を作ってみた♪
こちらも、動画では分量紹介がなかったため、筆者が適量だと思う分量で作ってみます。
【材料】(1人分)
丸餅…1~2個
ゆであずき(市販)…100g
水…適量 ※今回は50ml使用
1.鍋にゆであずきと水を入れて温めます。
市販のゆであずきは甘さが異なるので、味見しながら水の量を調整してくださいね。今回は50ml入れて温めました。
2.耐熱容器に丸餅とひたひた程度の水(分量外)を入れ、電子レンジ(500W)で約2分加熱します。
山内さんの場合も、お餅は茹でてもOKだそうです。電子レンジ加熱の場合は、やはりお餅の袋に表示されている加熱時間を目安に、温めましょう。
今回は、濱家さんの時と同様に、電子レンジ(600W)で1分20秒加熱しました。
3.器に丸餅を入れ、1で温めたあずきを注ぎます。
やわらかくなったお餅に、あずきをよそったら完成です。「山内家の島根のお雑煮」は、ゆであずきを温めただけでとっても簡単に作れました!
濱家家のお雑煮は爽やかな柚子の風味とまろやかな白みそでほっとする味
濱家さんが作っていた「濱家家の大阪のお雑煮」が完成しました。白みそ仕立てのお雑煮は京都、大阪、奈良、和歌山、徳島、香川などを中心に食べられているよう。濱家家のお雑煮も、白みそです。
煮込んだ具は大根とにんじんだけですが、仕上げに三つ葉と柚子の皮のすりおろしを添えたことで、華やかさが増しました。ちなみに角餅と丸餅の境界線は岐阜県の関ケ原辺りだそうで、関ケ原以西は丸餅が主流。濱家さんも丸餅を使っていましたよ。
では「濱家家の大阪のお雑煮」をいただきます。とろっとしたお餅に細い大根やにんじんがよく絡みます。食べてみると、真っ先に柚子の香りが立って、とても上品な印象です。そしてまろやかな白みその味わいが広がり、ほっとするおいしさ。
筆者宅のお雑煮はおすましタイプですが、白みそは普段から使うので違和感はまったくなし。安定感のあるおいしさだと感じました。
ちなみに試食した相方の山内さんは、「やさしい!高級料亭で食べるような味」と表現。濱家さんは、「白みそのみそ汁に茹でた餅を入れた感じの雑煮やねん」と、気軽に作れるお雑煮だということを強調していました。
山内家のお雑煮はとにかく甘~い!ぜんざいを食べている気分
山内さんが作っていた「山内家の島根のお雑煮」が、こちら。島根県のお雑煮を調べてみたら、島根県は地方によってさまざまな種類のお雑煮があるんですって。あずきを使った山内家のようなお雑煮は、島根県東部でよく食べられているそうです。
このタイプのお雑煮は見たことがなく、筆者にはぜんざいにしか見えません。
あずきの中に丸餅が入っていますよ。食べてみると、甘~い!のひと言。山内さんは水で伸ばしたゆであずきを味見した際「もう少し甘くてもいいかも」と。動画では砂糖を加えていませんでしたが、とにかく甘くするのが山内家のお雑煮のようです。
「山内家の島根のお雑煮」を食べた濱家さんは「お雑煮というより、世間で一般的に認識されているぜんざいやな!」とひとこと。山内さんは「これ!最近のゆであずきはすごいな。実家の味や~。ウマイ」と満足そうでした。
お雑煮とひと言で言えども味や具は千差万別♪郷土や家庭の味が現れる
YouTubeの『かまいたちチャンネル』で紹介されていた、濱家家と山内家のお雑煮は、見た目も味もまったく違うものでした。
筆者は関西在住なので白みそのお雑煮の存在は知っていて、正月用として、白みそも普通に売られているのを日常的に目にします。そのため「濱家家の大阪のお雑煮」には特に驚きはなく、味もしっくりと来るものでした。
一方、「山内家の島根のお雑煮」には、かなりの衝撃が。甘いお雑煮はスイーツのような印象で、これをおせち料理と一緒に食べるんだなと、とても驚きました。
しかし、郷土の味として受け継がれているのですから、逆に島根の方にとっては甘いお雑煮が普通であり、他の地方のお雑煮を食べたら、驚くことになるのでしょうね。かまいたち・山内さんも「関西で甘くないお雑煮を食べてびっくりした!」と語っていましたよ。
みなさんのお宅のお雑煮は、どんなタイプですか?他の地方のお雑煮を食べる機会は少ないと思うので、大阪風と島根風のお雑煮も作ってみてはいかがでしょう。お雑煮の奥深さを味わえると思いますよ。
<参考文献>
『全国お雑煮図鑑』
https://ozoni-zukan.jp
『ソトコト〜同じ県に9種類も!?島根県の豊かなお雑煮文化をご覧あれ〜』
https://sotokoto-online.jp/food/3787
『農林水産省〜地域で違う餅の形〜』
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2001/spe2_02.html
配信: あたらしい日日
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