1日の3分の1程度を過ごす場所
人間の理想的な睡眠時間は6〜8時間程度。1日の3分の1程度を横になっているだけに、横たわる「場所」のマットレスは大切です。身体に合わないマットレスを使っていると、腰や首など特定の箇所に体圧がかかり、痛みを引き起こしてしまいます。
首の場合は枕の買い替えで改善するケースもありますが、マットレスは家具の中で「大物」に属します。枕ほど気軽に買い替えられないため、購入の際はしっかり予習しておきたいもの。
①マットレスのタイプを把握!
まずはマットレスの一般的な種類を把握しましょう。
・コイル:コイル(金属製の螺旋状スプリング)使用。スプリングを並べて繋げたものは「ボンネルコイル」、ひとつずつ袋に包んで独立させたものは「ポケットコイル」。
・ノンコイル:コイル不使用。ウォーターベッド、ウレタン、エア系など。
コイル使用のマットレスは厚みと重さがあるため、買い替えは大仕事。おすすめはノンコイル&今使っているマットレスに重ねて使用するタイプです。店頭やネットで多数の種類が販売されており、手軽に試すことができます。
②寝る姿勢からマットレスの硬さを選択!
人間の背骨はゆるやかなカーブを描いています。健康や安眠のためには、横になった際もこのカーブを維持することが必要です。普段寝ている姿勢から、適したマットレスの硬さを確認してみましょう。
・仰向け寝:普通〜硬め
・うつぶせ寝:硬め
・横向き寝:普通〜柔らかめ
③寝返りの打ちやすさをチェック!
購入候補を絞るには、寝返りの打ちやすさを基準にします。
柔らかすぎるマットレス:寝返りが打ちにくい
硬すぎるマットレス:寝返りを打ちすぎる
寝返りの打ちやすさは、マットレス上での体圧分散と関係しています。体圧をうまく分散できるマットレスは、自然な寝返りを打つことが可能です。逆の場合は寝苦しさから来る寝返りを多く打つため、眠りが浅くなります。
「高反発」とは、寝返りの際に押し戻す力が強いという意味です。逆に「低反発」は身体を包み込むような柔らかさがあります。共に寝返りの打ちやすさに関係しますので、相性には個人差が出ます。一般的には「腰痛持ちと低反発は相性が悪い」とする意見が多いようです。
返品可能期間をチェックして納得のいく購入を
店頭で試す場合は、仰向けからうつ伏せまでさまざまな姿勢になり、寝返りの打ちやすさをしやすさを入念にチェックしましょう。通販で購入した場合は、使用後に返品できるものがほとんどです。いずれの場合も、購入前に返品可能期間のチェックをお忘れなく。
どんなにステキな宣伝文句や絶賛コメントがあっても、最終的には使う人との相性がすべて。我慢して使い続けると買い替えの意味はゼロ。返品交換を躊躇せず、納得のいく「相棒」を見つけてください!