「良いことだけとは限らない!?」高齢の祖母に携帯電話を持たせた結果は【体験談】

「良いことだけとは限らない!?」高齢の祖母に携帯電話を持たせた結果は【体験談】

けれど、携帯電話ならではのデメリットも

メリットだらけのような気がしていましたが、途中からデメリットも出てきました。最大のデメリットは、24時間365日電話がつながるということです。

例えば、こんなことがありました。ある日の深夜2時、当時夜型生活で夜中の3時ごろ寝るという生活をしていた私に、祖母から着信がありました。何かあったのかと焦って出てみると、「娘(私の母)に何度も電話したが、つながらない。何かあったのか。心配だから見てきてほしい」と言うのです。夜型生活ではない母は当然、寝ている時間です。

そして、母は寝室には電話を持って行かないので、当然気付いてもいないはず。とりあえずどうしたのか聞いてみたところ、内容は緊急でもなんでもなく、もうじき正月だけれど正月飾りをどこにしまったか忘れてしまったという話でした。「母に確認して、持って行ってもらうね」と答えると、満足したようで、そのまま少し話をして電話を切りました。

翌日その話を母にしたところ、そういった電話が時々掛かってくるという話でした。他にも、意図せずマナーモードになっていたり(恐らく、どこかのボタンを無意識に長押ししてしまった)、充電し忘れて電源が切れてしまっても自分で充電できなかったりということがありました。

まとめ

高齢者の独居生活を支える便利アイテムとして活躍してくれている携帯電話。離れて暮らす家族として、とても頼もしく、ありがたい存在です。しかし、四六時中電話が掛かってくるという懸念もありました。何かあったときに気ラクに連絡できるのは良いことですが、相手の都合や時間帯を考慮せず掛けられてしまったら、とてもつらい……。実際、呼び出しボタンを導入したけれど、あまりに呼び出し回数が多くてへきえきし、外してしまったという話も耳にしました。どうすればお互いに少しでも心地良く暮らせるか。なかなか難しい課題だなと思いました。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/シニアカレンダー編集部
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