内視鏡検査を受ける際の注意点 | 胃カメラと大腸カメラの違い

内視鏡検査を受ける際の注意点 | 胃カメラと大腸カメラの違い

内視鏡検査を受けるときは、あらかじめ体調を整えておくことが理想です。ここでは、胃内視鏡検査(胃カメラ)や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けるにあたってすべき準備と、注意点について紹介していきます。

胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃内視鏡検査の前日

胃内視鏡検査を受ける場合、検査前日の食事制限はありませんが、21時以降の飲食は基本的に厳禁です。また、検査結果に誤りが生じないよう飲酒や喫煙も避ける必要があります。お茶や水、スポーツ飲料など検査結果に影響を及ぼさない飲み物で水分を摂取し、普段よりも長めの睡眠をとって体調を万全にしておきましょう。

胃内視鏡検査の当日

検査​当日の朝も飲食、喫煙等はできません。検査時に鎮静剤を使用した場合、車や自転車の運転ができなくなってしまいますので、自家用車・自転車以外の交通手段を考えておきましょう。喉に局所麻酔薬を使用すると、検査後約1時間は麻酔が効いた状態となります。誤嚥のリスクがあるので、飲食は検査後1時間以上経過してから行ってください。なお、経鼻内視鏡(鎮静剤を使用しない場合に)は検査後の行動制限はないため、車の運転や仕事なども通常通り可能です。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸内視鏡検査の3日前~前日

大腸内視鏡検査では、検査日の3日前から食事制限があります。特に前日には、食物繊維と脂肪の少ない食事をとるようにしましょう。また、胃内視鏡検査と同様、21時以降は飲食、喫煙などはできません。水分はいつもより多めに摂取し、寝る前には下剤を服用します。大腸内視鏡検査は身体への負担が大きいため、十分な睡眠をとれるようにしましょう。

大腸内視鏡検査の当日

検査当日も、絶食および禁煙の必要があります。検査後すぐは腹部の張りが感じられたり、鎮静剤の効果が継続していたりします。検査終了後にどっと疲れが来ることもありますので、検査後1時間程度は、リカバリールームなどで安静に過ごすことがおすすめです。検査とともにポリープ切除をした場合はしばらく入浴を控え、シャワーだけで済ませてください。激しい運動や飲酒も避けましょう。

今回紹介したものは、内視鏡検査を受けるときの一般的な注意事項です。服用している薬や体調によって個人差がありますので、事前にしっかりと確認し、不明点がある場合は専門医にあらかじめ質問しておくとよいでしょう。

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