“幻の蟹”の美味しさを気仙沼から。『かに物語』で、一年中、“特別”をもっと身近に。

“幻の蟹”の美味しさを気仙沼から。『かに物語』で、一年中、“特別”をもっと身近に。

まるずわいがに(Deep Sea Red Crab)を知っていますか?

とても味の良いかにですが、日本で漁業権を持っている漁船はわずか2隻。
日本では“幻の蟹”と呼ばれている希少なかにです。


(画像提供)かに物語

今回は、そのまるずわいがにをむき身や加工品にし、『かに物語』というブランドで販売している気仙沼のカネダイ様を取材。
まるずわいがにの美味しさや、『かに物語』のコンセプト“特別をもっと身近に”に込めた想いについて伺いました。

まるずわいがに(Deep Sea Red Crab)とは


(画像提供)かに物語

まるずわいがには、深海400~800mに棲息するかに。相模湾や駿河湾などでも稀に獲れますが、主な漁場はアフリカのナミビア沖や南大西洋、インド洋などです。

成長するにつれて殻が黒ずむため、“かにと言えば赤”のイメージが強い日本ではあまり流通していません。
しかし味の良さには定評があり、山形の有名イタリア料理店『アル・ケッチァーノ』の奥田政行シェフがレストランのメニューに取り入れ、『かに物語』ブランドの立ち上げ時には気仙沼かに物語大使を務められたほどです。

気仙沼発、『かに物語』


1942年(昭和17年)に宮城・気仙沼で創業した漁業・水産加工業者のカネダイが、まるずわいがにと出会ったのは約50年前のこと。
日本で人気が出なかったため、まるずわいがに漁から撤退する漁業者が相次いだものの、カネダイではその美味しさを信じて漁を続けてきました。

震災後3ヶ月で『かに物語』ブランド始動


(画像提供)かに物語

そして、2011年3月の東日本大震災。
気仙沼にあったカネダイも大きな被害を受け、残されたのはナミビアへ漁に出ていたまるずわいがに漁船、海外にある加工工場だけでした。


(画像提供)かに物語

カネダイ再出発のための新規事業として『かに物語』が始まったのは3ヶ月後の2011年6月。12月には、気仙沼の復興屋台村への出店と、ECサイトのオープンを実現させます。

“特別をもっと身近に”、コンセプトに込めた想い


(画像提供)かに物語

『かに物語』のパッケージは、白ベースでカジュアル。商品ラインアップも、むき身以外はビスクやクラブケーキ、パスタソース、グラタンなどの洋食が中心になっています。

1,000円以下の商品も多いので、数千円の予算のギフトでも選択肢になりますし、「実家の親が遊びに来た」「ママ友と自宅でランチ」といった気軽な用途にも使いやすいのが特徴です。

これは、『かに物語』の“特別をもっと身近に”というコンセプトによるもの。
当たり前だと思っていた日常が突然奪われてしまった体験を通して、特別な食事をもっと日常に取り入れて楽しんで欲しいという想いが生まれたそうです。

丁寧に手作り、美味しさの理由

『かに物語』のまるずわいがには、水揚げ後1時間以内に船上でボイル・急速冷凍。さらに凍結した状態で剥き身にする技術も持っているため、消費者の元に届くまで一度も解凍されることなく、新鮮な美味しさが持続します。


(画像提供)かに物語

多くの加工品の味のベースになっている「フュメ・ド・クラブ」は、まるずわいがにを殻ごとじっくり焼きつけ、セロリなどの香味野菜と一緒に煮込んで旨味を引き出した至極のかに出汁です。


加工品も、一つひとつ丁寧に手作りされています。
海外の工場に直接行って衛生面・作業面の細かいチェックをしたり、うま味調味料や添加物をできるだけ使わず素材の味を追求したりと、安全性にも味にもこだわって製造されています。

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