【リュウジの粉もん】え、お好み焼きじゃないの⁉関西辺りの老舗屋台で売ってる「一銭洋食」にトライ!

【リュウジの粉もん】え、お好み焼きじゃないの⁉関西辺りの老舗屋台で売ってる「一銭洋食」にトライ!

料理研究家のリュウジさんが紹介している「ド根性焼き」。関西辺りの屋台などで販売している「一銭洋食」なる料理をリュウジ流にアレンジしたものだそう。「一銭洋食」はお好み焼きのルーツとなった”粉モノ”の元祖だそうで、お好み焼きより簡単に手早く作れるんですって。…って、それはわかりましたけど、「一銭洋食」を参考にして作って、レシピ名がなぜ「ド根性焼き」なんだい?細かいことが気になる、わたしの悪い癖(笑)。

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「一銭洋食」とは?

「一銭洋食」は、お好み焼きのルーツで、”粉モノ”の元祖のような存在なんだそう。大正から昭和の初め頃、関西の駄菓子店などでは、だしを入れて水で溶いた小麦粉に刻みねぎなどをのせて焼いたものにソースをかけ、子どもたちのおやつとして、”一銭”で販売していたそう。当時はソースをかければみんな”洋食”と考えられていた時代だそうで、一銭で買える洋食、つまり、「一銭洋食(いっせんようしょく)」と呼ばれ、親しまれていたそうです。ちなみに、京都では「べた焼き」とも呼ばれているとか。

そして、リュウジさんが『ライブアライブ』というゲームとコラボした際、このゲームの中に登場する「ド根性焼き」をリュウジさんが想像して作ることになり、そのとき「一銭洋食」を参考にしたので、レシピ名は「ド根性焼き」のようです。

なるほど。ちょっとややこしいですね(笑)。

「ド根性焼き」を紹介しているリュウジさんのX(旧Twitter)はこちら!


ポストには「昔学校の近所にあった”べた焼き”の屋台は、生地とキャベツと天かすのみ、ソースとマヨネーズたっぷりかけて食べる感じでした。価格は150円、卵入りならプラス50円。食べ盛りの学生には最高のおやつでした」「これは”べた焼き”ですかね?小学生の頃京都にいたのですが、小腹が空いた時に、お好み焼き屋でこういう感じのべた焼きというものをよく食べてました。100円やったから、母親にお金もらって友達とよく食べてた。肉はなく、揚げ玉と紅生姜が入ってました」など、一銭洋食(べた焼き)の思い出話も投稿されていました。

一銭洋食(べた焼き)は、安くてお腹がいっぱいになる、関西の子どもたちや学生さんにとって最高のおやつのようですね。

では、一銭洋食を参考にしたという、リュウジさんの「ド根性焼き」を作ってみましょう。

「ド根性焼き」の材料と作り方

【材料】1人分
豚バラ薄切り肉…70g
長ねぎ…60g
天かす…10g
かつお節…2g
紅しょうが…5g
卵…1個
薄力粉…30g
片栗粉…小さじ1
水…60ml
白だし…小さじ1
サラダ油…小さじ1
塩…適量
こしょう…適量

◆トッピング
お好み焼きソース…適量
マヨネーズ…適量
青のり…適量
紅しょうが…適量
きざみのり…適量

【作り方】

1.  長ねぎは斜め千切りにします。紅しょうがは細かく刻みます。

2.  豚バラ肉は適当な大きさに切り、塩とこしょうで下味をつけます。

3.  ボウルに薄力粉、片栗粉を入れ、水を少しずつ加えながら混ぜます。

そこに、白だしを入れて混ぜます。


4.  フライパンにサラダ油を引き、豚肉を焼きます。火加減は言っていなかったので中火にしました。

豚肉がカリッと焼けたら、一旦、取り出します。

5.  豚肉を炒めたフライパンをそのまま使い、3を流し入れます。火加減は中火にしました。

生地をフライパン全体に広げ、そこに、長ねぎ、天かす、かつお節、炒めた豚バラ肉をのせ、真ん中に卵を割り入れ、刻んだ紅しょうがを散らします。

生地が焼けたら、ひっくり返して1~2分焼きます。

6.  5をもう一度ひっくり返し、お好み焼きソースをかけて折りたたみます。


7.  6をお皿などに盛り付け、お好み焼きソースとマヨネーズ、青のりをかけます。紅しょうがを添え、最後にきざみのりをかけて出来上がり。青のりときざみのりのダブルがけにするのが、リュウジ流。

調理時間は8分。めちゃめちゃ簡単に出来ました。生地は薄いし、豚肉も事前に火を通すので、焼き時間は3~4分ほどでOK。

では、いただきます!

あら、おいしい。豚肉のコクと長ねぎの甘味に、天かすとかつお節の旨味も加わり、たまに、紅しょうがの爽やかな辛味もやってきます。シンプルな材料ながら豊かな味わいのひと皿に仕上がっていました。

リュウジさん曰く、「キャベツではなく、長ねぎを入れたのがミソ」とのこと。確かに、長ねぎ、おいしいです!キャベツは水分が多いので味がぼやけがちですが、長ねぎはそんな感じはなく、長ねぎ自体の甘味が豚肉の旨味を引き立てているような気がします。

生地はもちもち。薄いですが、存在感はあります。使っている薄力粉の量が少ないので、お腹にもたれず食べられるところもイイ。このクレープのような薄い生地、広島のお好み焼きに似ているなと思ったら、広島のお好み焼きもこの「一銭洋食」がルーツなんだそうです。

リュウジさんこだわりの、青のりときざみのりのダブルがけもいい感じ。2種類ののりの香りが、かつお節の風味とよく合います。特に、きざみのりの磯の香りが強めで、おいしいです。

リュウジさんは試食して「マジうまっ!全国の祭りで出してほしい!!」と自画自賛していました。スタッフの方も「うっま!具もすごいね。お好み焼きとも違う感じ」と言っていました。

お好み焼きとはひと味違う、豚肉たっぷりで長ねぎの甘味が効いたリュウジさんの「ド根性焼き」。作ってみてはいかがでしょう。ちなみに、お好み焼きソースはかけすぎ注意です。今回、ちょっとかけ過ぎました(笑)。

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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