使い始めたら手放せない!食洗機のメリットとは
「食洗機では汚れが落ちない!結局、手洗いした方がキレイになるし早い」
食洗機に対してこんなイメージを持っている人がいるかもしれません。たしかに、以前の食洗機はそういうところがありました。ところが、他の家電の例に漏れず食洗機も年々改良され、かなり性能が上がっているのです。
【メリット1】手洗いよりも断然キレイになる!
より高温で洗える
食洗機が手洗いよりキレイに洗える理由として、洗浄水の温度の違いが挙げられます。脂汚れが溶け出す温度は40~50度。手洗いはゴム手袋などをしない素手の場合、熱くしても45度ぐらいのお湯で洗うのが限界ではないでしょうか。
食洗機はさらに高温の60~80度で洗浄。しかも、高圧噴射した水流で洗い流すため、脂汚れが断然落ちやすくなります。
食洗機専用洗剤の方がキレイになる
「パナソニック」の公式サイトによると、食洗機専用の洗剤には漂白成分・酵素が含まれているそう。手洗い用洗剤に含まれていない(一部は含有)成分のため、汚れが落ちやすくなっています。
また、食洗機専用の洗剤には液体のほか、粉、タブレットなどのタイプも。タブレットタイプなら1粒を放り込むだけで準備完了です。
【メリット2】手洗いよりエコ!節約にも効果あり
手洗い用洗剤に比べ泡立ちが格段に少ない食洗機専用洗剤。食洗器は高圧噴射した水流で洗い流すため、使用する水の量も手洗いに比べ少なく済みます。
経済産業省資源エネルギー庁の公式サイトによると、1日に2回洗った場合のガス・水道料金(年間)は、手洗いが約2万4,780円、食器洗い乾燥機が1万4,020円だそうです。年間差額1万円以上とはビックリですよね。
【メリット3】乾燥機能でふきん拭きの必要なし
洗浄機能のみのタイプもありますが、乾燥機能がついたモデルなら、自然乾燥を待つ必要はありません。ふきんで拭かずともすぐに食器棚にしまえます。水滴の痕もできないため、グラスもキレイ。
賃貸住宅でも問題なく設置できるタイプは?
食洗機にはキッチンの引き出しの一つとして埋め込む「ビルトイン型」と、キッチンの上に置く「卓上型」の2タイプあります。ビルトイン型の場合はもともと備わっているか、新築やリフォームの際に組み込まなくてはなりません。
卓上型であれば大掛かりな工事は必要なく、賃貸住宅でも簡単に設置することができます。ただ、水道を通常使用と食洗機用に分岐させる「分岐水栓」という装置を取り付けることになります(一部、分岐水栓がなくても使える「タンク式」の食洗機もあります)。
洗えない食器も…食洗機の注意点は?
メリット満載の食洗機ですが、使用する前に知っておきたい注意点もあります。
意外と大きい!設置場所の確保を
卓上型の食洗機の場合、一番の問題となるのは置くスペースです。3人用で高さと幅が50cm、奥行きは40cmほど、5人用で高さ幅が65cm、奥行きが40cmほどの大きさがあり、給水と排水をするため、できるだけシンクの近くに置く必要があります。
漆塗りの食器などは洗えない
食洗機は高温で洗浄するため、漆塗りの食器などは変色したりはがれたりすることがあるので、洗えません。また、銀やアルミ、銅製のものは、食洗機専用洗剤の成分により、白くなったり黒ずんだりするようです。普段使いには「食洗機対応」と表示されている食器を使うといいでしょう。
食洗機があれば、食器洗いの時間と手間が浮いた分、家族団らんや趣味の時間にまわせますよね。家電にできる家事はどんどん任せてしまいましょう!