「ポリアモリー」ってどんな恋愛？
「ポリアモリー」は、複数人と同時に恋愛関係を持ちたいという願いがある人々を指す言葉です。お互いが同意をした上で複数のパートナーと関係を築く恋愛スタイルを意味します。
「ポリアモリー」の反対語である一夫一婦制「モノガミー」がありますが、こちらは世間一般で言う異性同士が一対一で結婚するという考え方を示します。ポリアモリーは、定義が確立されているわけではないため、性行為を行うパターンと行わないパターンがあるようです。中にはLGBTの人も含まれるため、多種多様な恋愛と言えます。
ポリアモリーに関する意見として、X（旧ツイッター）に挙がっている一般の声を見ていくと、「ポリアモリーだし恋愛はなんかよくわからないよ。同時にいろんなものが進行している！男女関係なく！ごめんねー！」こちらは、自身がポリアモリーであることを自認しているがゆえに、同時進行で関係が進んでしまっていることを表現しています。男女関係ないといった表現からLGBTの意味も含まれています。
「元々の性質というか、傾向はポリアモリー寄りの自認なんだけど、環境はごく普通の一般家庭だったからな。約25年間ずっとポリアモリーの概念を育ててないので、約2年くらい前から好きな人がいてもハプバー行くなどして、自分の概念をぶち壊しながら育ててます」のような声もあります。自身がポリアモリーであることを理解しており、複数人と関係がないと落ち着かないといった状況をつぶやいた声。
「“ポリアモリーという言葉を知り自分が当てはまることを知って救われた、と当事者は繰り返す”なるほど言葉は孤立を救い、行動を後押しして、仲間を増やす」この場合は、投稿者が読んでいた本の一文から、ポリアモリーという言葉を知り、ポリアモリーという言葉を知らずに苦しんでいる人が、孤立しないためには言葉の拡散と理解が必要ということをつぶやいていました。
それぞれの視点で意見の角度も異なりますが、まだポリアモリーの定義を理解していない人が多い印象をうけます。自分が複数恋愛について悩んでいるという人は、この言葉の意味と存在を知り得ることで別の角度から自分と向き合うことができるのではないでしょうか。
多様性とポリアモリー
ポリアモリーは、複数恋愛を意味しますが、ポリアモリーを持つ異性を好きになってしまったモノガミーの人はどう思うのでしょうか？ 相手がポリアモリーであるため、自分も合わせて他の人とのデートを許容していても、いつかは限界が来ます。我慢し続けても、愛する人が誰かの隣にいて、誰かと一夜を共にするのは耐えられないのではないでしょうか。そのため、ポリアモリーの人はポリアモリー同士ではないと、成立は難しく破綻してしまうと考えられます。
中には、互いの理解の上で成立するパターンもあり得ると思いますが、価値観のすり合わせに苦戦するのではないでしょうか。多様性を尊重する現代社会において、ポリアモリーに対する世間の意見は人それぞれで分かれていきそうですね。
（イチジュ）
配信： LASISA
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