美容師さん「おまかせで」とオーダーどう思ってる? 切りすぎて“怒り出す”客はいるのか

美容師さん「おまかせで」とオーダーどう思ってる? 切りすぎて“怒り出す”客はいるのか

「全部おまかせで」美容師さんの内心は?

 リクルートの調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」がまとめた「美容センサス2023年上期(美容室・理容室編)」によると、過去に美容室を利用したことのある女性は91.8%、1年以内に1回以上利用した女性は80.3%と大多数を占めます。多くの人が訪れる美容室は、ヘアスタイルを整えてもらえるため楽しみでもある半面、希望の髪型をうまく伝えられるか、おしゃれな格好をしていった方が良いのだろうかと、若干の緊張を強いられる場所でもあるかもしれません。

 美容師やアパレル店員たちは、一般的には日常で関わりのある“最もおしゃれな業界”の人たち。彼らは私たち利用客のことをどのように思っているのでしょうか。現役美容師の20代女性に話を聞きました。

常連さんか初来店客かで事情は変わる?

 東京都内の美容室に勤める20代女性のAさん。男女を問わず幅広い年代の利用客を担当しています。明るくさっぱりした性格で人当たりが良く、施術前のカウンセリングでは客の要望を聞き出しながらカットのイメージをすり合わせていきます。

 ヘアスタイリングのプロである美容師さんの腕を信頼してのことなのでしょう、中には「完全お任せでお願いします」とか「似合う髪型にしてください。何でもいいので」と注文してくる客もいるのだそう。

 もし客が仕上がりに納得しなければクレーム案件になりかねないオーダー方法ですが、このように言われたとき、美容師さんは内心どのように思っているのでしょうか。

「常連の方なら、以前からのやり取りでその方の好きな雰囲気、お互い似合うと感じている長さなどを共有できているので『前回お似合いだったこんなスタイルで、さらにアレンジを加えるのはいかがでしょう』というようにご提案しながら進めていけるので比較的安全です」

「ですが、問題は初来店のお客さまの場合です」(Aさん)

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