「うにしゃぶ食べに来ない?」蒼作和食 順のお取り寄せうに鍋スープで最強の誘い文句を手に入れよう

「うにしゃぶ食べに来ない?」蒼作和食 順のお取り寄せうに鍋スープで最強の誘い文句を手に入れよう

「うにしゃぶ行かない?」と言われて断れる大人に私はなれない

うにが好きです。誕生日はうに専門店に行ったり、箱うに買ってきて自宅でうに丼作ったりします。「うにの食べ比べ」ができる店があれば勇んで友人と赴きます。SNSでそんな様子をアップすれば「今度私も連れて行って」だの「なんで俺を誘ってくれなかったんだ」など友人知人からアツい反応があります。そう、うにって、嫌いでない限りとってもアガる食材。魚卵バンザイ! 今日もプリン体ブチこんでいくよ! そんな大人に「うにしゃぶの美味しいお店に、今度一緒に行かない?」はかなりのキラーフレーズ。ましてや「美味しいお店のうにしゃぶのお取り寄せスープがうちにあるんだけどさ、食べにこない?」は……、使える、使え過ぎるーッ! 異性同性問わず、お近づきになりたい方の瞳を一瞬でオレンジ色のハートに変えてしまう、そんなとんでもないアイテムがあるのです。

それは『蒼作和食 順』の濃厚うにしゃぶセットだ!

『蒼作和食 順』は赤坂の会員制創作和食店。今年で12年目を迎える独創的なお料理も人気の名店です。そんなお店でも大人気の「うにしゃぶ」を熱いリクエストに応えるかたちで2020年からお取り寄せ販売を開始したそう。木箱に入ったスープとかにの足が冷凍便で届き、こちらがやることなんてスープとかにを解凍することと、ちょこっとお野菜を用意することくらい!

木箱に金箔の熨斗……これだけでも気分アガりますね。贈り物にもよさそう。

届いた2人前がこちら。かに足はほどよいサイズながらクオリティ高し!

それでは実食レポートです

かに足を濃厚うにスープにしゃーぶしゃぶ♪ 中はちょい生くらいで味わえるぜいたくが、しゃぶしゃぶの醍醐味。スープはうにの磯くささなどはなく、かなり甘めで濃厚。逆に言うと塩味が強過ぎないので、かにや野菜のそれぞれの風味や旨みをちゃんと感じられるんです。で、それぞれの食材で異なる味わいを楽しめる。濃い味の鍋スープで暴力的に味を決めてしまう、みたいなことの真逆ですね。これはすごいぞ、さすが13年研究した結果!

旨いに決まってるじゃない、こんなの

あれもこれもしゃぶしゃぶしてみたくなるスープの面白さ

スープが濃厚なぶん、具材への火の通りはゆっくりです。なのでできるだけ細切りまたは、火が通っていなくても食べられるものが適材。でも、美味しいスープはアレコレ試したくなるじゃないですか、というわけでしゃぶしゃぶしてみた食材の中から「当たり!」と思ったものを独断と偏見で推薦します。

ひとり1本イケる! ねぎはマストで

ねぎが主役に踊り出てきたわけ

ねぎの白い部分を斜め細切りに用意したのがビンゴ! これ、太いままだと火が通りにくいでしょうから、細切りか白髪ねぎくらいがいいと思いますが、ねぎの香りとスープの甘味がベストバランス。マジで、かにとねぎだけでもこの鍋は成立すると思います。うにしゃぶにねぎはマストです。もう、ねぎ農家の方とタッグ組んで販売すればいいのにと思うくらい、ねぎとは癒着すべき関係ですよ。途中でねぎを追加で切りに台所行きましたから。

お好きならパクチーも多量消費可能

パクチーが意外と合うんですよ!

うにとパクチーってケンカしそうな気がしましたが、まさかの相乗効果。パクチーの香りを消すことなくおたがいのよさを際立たせます。パクチーってどうしても香りづけ程度の扱いでたくさん食べる機会はそう多くないですが、うにしゃぶの日は山盛り用意してもよさそう。意外と栄養あるんですよね、パクチー。これは旨過ぎ警報です。このほかに春菊も相性はよかったのですが、パクチーには勝てず。

しゃぶしゃぶといえば肉じゃないか

美味しいよねえ、豚しゃぶって

前述のとおりスープが濃厚かつ、あんまりグラグラ煮立たせながら食べたいものではないので肉はどうなんだろうと思ったのですが、好奇心が勝ってしまいくぐらせてみました。結果は豚しゃぶは「アリアリのアリ」でしたが、しゃーぶしゃぶ♪ではなくひとときスープに放って火を通しましょう。豚よりも牛のほうが合う甘さかもしれませんが、スープにアクが出ちゃうかしら。その点、豚しゃぶ肉はそこまでスープをジャマしませんでしたよ。また、肉よりは生で食べられる、タイやホタテなどのお刺身を次回は用意してみたいと思いました。

鍋にきのこは欠かせないんだ

歯ごたえが残るくらいがベスト!

個人的にはバカのレベルで鍋にはきのこを入れて食べて生きてきましたので、きのこを試みない選択はありませんでした。結論から言うとえのきはバンザイのレベルで合います。まいたけも食感を楽しめて大変にアリ。しいたけやしめじは火の通りに不安を覚えるため、味は合わないことはないですがうにしゃぶにおいてはレアキャラ化しそう。そういうのは別の鍋の日に食べればいいじゃないか。

鍋の「シメ」をどうするかって話

最後の課題はこの、煮詰められてフツフツしてきたスープをどう仕留めてやろうか、です。これは迷います。生クリームを用意してパスタという手もありますし、米をブチこみチーズをかけてリゾットという手もあるでしょう。和風の味つけだけで終わらないポテンシャルを感じます。が、ここは素直に雑炊にしてみました。ちょっとおこげができるくらいに、最後ガっと加熱するのが個人的にはオススメです。ここで感じたのが、スープの塩味の控えめ加減。鍋っておじやにするとスープが辛すぎて塩食べてるみたいになること、ありませんか。それが全くなく、最後までうにの甘味を堪能できます。塩味に逃げていない、これが一流の料理人の気概か……と、最後に噛み締めましたよね。

卵黄なんか乗せちゃってね

「うにしゃぶ」はスープだけでもお取り寄せ可能。冬はお早めに

濃厚うにしゃぶ 鍋セットは2人前で15,660円。4人前は26,800円ですがスープもかにの足も2人前セット×2となるので、どう考えても4人前の購入をオススメ。さらにかにの足が入っていないスープだけなら2人前×2で10,800円ですから、はっきり言って破格。個人的には「うにを木箱で買ってきて、かにや魚介類と一緒にしゃぶしゃぶしたものと食べたらどんな世界が広がるんだろう」「あえて牛肉を買ってきてお醤油とかちょいアレンジしたつけダレを用意してみるのもアリかもしれない」などと、食いしん坊の夢が広がっています。


 


ちなみに、お店は基本的に会員制なのですがご新規さんも一休からであれば1日1枠予約が可能だそう。予約の際はキャンセルポリシーに目を通してからにしましょう。お店で味わってみるもよし、おうちで家族や友人とウキウキ鍋をつつくもよし。美味しいものって、笑顔が共にある最強のコミュニケーションツールになるなあとしみじみしました。気分がアガる「うにしゃぶ」、オススメです。

余談:冷凍で届いたにしてはクオリティが高過ぎたずわい蟹の足。こんなかにが安定的に用意できるなんていい店なんだろうな、行ってみたいなあって、このかにのクオリティでさらに思いました。

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