●おしっこ力が痩せ力となる!
「体重が70、80kg ある人や、自分が太っていると思っている人は、“痩せるのはすごく難しいこと”と考えがち。たくさん運動しないといけないんじゃないか、食べたいものが我慢できないからきっと無理、だから私はダメな人間…とネガティブになってしまう人は多いと思いますが、体に入れる量よりも出す量が増えれば、自然と痩せていくと考えてみてはどうでしょうか? 人間の身体は簡単な仕組みでできているので、実はダイエット以前に、まずはこの“出す力”を整えることが大切なんです」(蓮水氏 以下同)
「それなら私にもできそう!」と誰もが思いそうな理論だが、まず自分の“出す力”を知るには、どうしたらいいのか。
「どれくらいの痩せ力があるのかは、あなたのおしっこの出具合でわかります。まずは朝一番に体重計に乗り、おしっこを済ませた後、もう一度体重計に乗りましょう。そうすることで、おしっこがいくら出たのか、g数がわかります。理想は200~400gの範囲内で、200以下だと少ない、逆に400以上は、水分の摂り過ぎ、ためこみ過ぎてますよというサインになります」
おしっこやうんちなどのゴミがきちんと捨てられないと、むくんだり目が晴れぼったくなったり、体にゴミを溜め込んでそのまま皮下脂肪になってしまうこともあるという。
「朝一番に300~400出せる人は、1日にトイレに4、5回行けば、2kg は痩せられるはずなんですね。この“痩せ力=おしっこ力”を最大限にしておくことが太らないコツとなり、いらないものをどんどん捨ててキレイな状態を作る一つの目安になります。痩せたい人は、おしっこ力をどんどんUPしていきましょう」
●トイレの後は、温かいお茶を!
では、この“おしっこ力”を高めるには、どうしたら良いのだろうか。
「トイレに行った後、必ずコップ150ccくらい温かいお茶を飲むようにしましょう。飲み過ぎると太るので、量は正確に。わざわざ運動や食事制限をしなくても、食べ過ぎを控えて外に出せる体になれば、絶対に痩せられるはずなんです。私はこれを“お風呂の栓抜き理論”と呼んでいて、例えば60kg 人が“5kg 痩せたい!”と思って、やみくもに蛇口を閉めても(=食べるのをやめても)お湯は減らないけど、栓を5L分抜いてあげれば、お湯の量はちゃんと55Lになりますよね。お風呂のように、体も水の流れが良くならないと体重は減りません。まず水分自体が足りてない人が多いので、入れて出して入れて出してを繰り返し、“浄化の流れ”を作ることから始めて下さい。その後に食事制限や運動に入れば、なお効果が期待できますよ」
世の中には、食べても食べても太らないうらやましいママもいるが、ひょっとすると痩せ型ママに共通するのは、この“おしっこ力の高さ“なのかもしれない。まずは、”トイレ→温かいお茶を飲む“を繰り返すことから始めてみよう。
(取材・文/蓮池由美子)