大腸カメラ検査前日〜当日の流れは? 費用も教えて
編集部
大腸カメラ検査の実際の流れを教えてください。
松井先生
当院の場合ですが、検査前日のお食事は、大腸に残りにくい検査専用食を召し上がっていただきます。夕食は21時までに終わらせ、それ以降は絶食となります。水分は、水や薄いお茶、スポーツドリンクなどを多めに飲んでください。
編集部
当日はどのような流れですか?
松井先生
当日の朝は食事を摂らず、水分をやや多めに摂取してください。当院の場合、9時から1時間に1リットルのペースで腸管洗浄液(下剤)を服用していただきます。服用から1時間ほどすると水様便になり、何度もトイレに行くにつれて便が透明になっていきます。なお、検査時に鎮静剤の使用を希望される方は、車・バイク・自転車をご自身で運転してのご来院はおやめください。
編集部
検査後についても教えてください。
松井先生
検査時間は20分程度ですが、生検用の組織採取やポリープの切除などを行う場合、もう少し時間がかかることがあります。検査後はリカバリールームへ移動して、1時間程度お休みいただきます。その後、撮影した画像をご覧いただきながら検査結果を説明し、検査後の注意事項についてもお伝えします。ふらつきなどがなく、十分に回復されたことが確認できましたらお帰りいただけます。
編集部
費用についても教えてください。
松井先生
費用は、保険が適用される場合、3割負担の方で7500円程度となり、鎮静剤などを使った場合はプラス2000円程度かかります。検査でポリープが見つかった場合など、その場で処置を行った場合などは、検査と切除で1万8000円ほどとなります。健診などで自己負担の場合は、医療機関にもよりますが2〜3万円くらいかと思います。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
松井先生
多くの自治体では、無料もしくは数百円~1000円程度の自己負担で大腸がん検診を受けることができます。40歳以上の方は、まずそちらを受けていただき、「要精密検査」といった結果が出たら、速やかに専門の医療機関で大腸カメラを受けましょう。早期発見・早期治療を行えば、大腸がんは決して怖い病気ではありません。
編集部まとめ
大腸カメラは、決して強い痛みを伴うものではなく、さらに、病変の状態によってはその場で治療もできるようです。大腸がんの早期発見・早期治療のためにも、40歳以上の方はまず、自治体の検診から始めてみてはいかがでしょうか。
配信: Medical DOC
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