【男性必見】「慢性前立腺炎」になりやすい人の特徴を医師が解説 予防法も伝授

【男性必見】「慢性前立腺炎」になりやすい人の特徴を医師が解説 予防法も伝授

神楽坂泌尿器科クリニックの室宮先生によれば、長い時間座っている人に多く、ドライバーやデスクワークなどの仕事のほかにも、サイクリングやバイクが趣味の人によく見られるという慢性前立腺炎。予防は「座位を解除する」だけでも効果があるそうです。詳しく聞きました。

監修医師:
室宮 泰人(神楽坂泌尿器科クリニック)

帝京大学医学部卒業。東京女子医科大学病院での研修後、同病院や一般医院にて泌尿器科を中心に臨床を重ねる。2020年、父親が営んでいた銭湯を建て替える形で、東京都新宿区に「神楽坂泌尿器科クリニック」を開院。対話を大切にした相談しやすいクリニックをめざしている。日本泌尿器科学会専門医。日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会、日本抗加齢医学会、日本性感染症学会、日本臨床腎移植学会、日本透析医学会の各会員。

編集部

今回は話を慢性前立腺炎に限定するとして、かかりやすい人の特徴について教えてください。

室宮先生

お尻や前立腺の圧迫が続いている人、つまり長い時間座っている人に顕著です。ドライバーはもちろんのこと、管理職になってデスクワークが増えることも要因に含まれます。ほかにも、サイクリングやバイクが趣味の人にも多い印象です。また、学生の場合、学校や塾の椅子の多くは「硬い板」なので、そのことで圧迫されて発症する場合もあります。他方で高齢者は、「前立腺肥大症」に進むことが多いようです。

編集部

予防するとしたら、何に気をつければいいでしょうか?

室宮先生

「座る時間を減らすこと」に尽きます。1時間の座り仕事が続いたら、冷蔵庫に飲み物を取りに行くくらいの動作でいいので、立ち上がってください。「座位を解除する」だけで違ってきます。なお、足のストレッチ運動などができるとベターです。

編集部

あと、血流障害というと、冷え性なども関係してきそうですが?

室宮先生

はい。「血管が細くなること」は、副次的な慢性前立腺炎の要因になり得ます。喫煙も同様です。しかし、やはり長時間のお尻や前立腺の圧迫を避けることが予防の要です。個人的には、ドーナッツ型のクッション、いわゆる「円座」の使用を推奨しています。ちょうど、陰のうの当たる部分に穴が空いていますし、通気性も確保されているからです。

編集部

大人と比べて子どもは自己管理意識が薄いので、対策が難しそうです。

室宮先生

一休みが取れない、あるいは取りにくいのであれば、上述した円座を使用するといった環境整備が大切です。とくに受験生には、ぜひ学校や塾にクッションを携帯していただきたいです。実際、10代の慢性前立腺炎は増えてきているので、周囲の大人が配慮してあげましょう。

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