健診における保健師の役割 | 保健師は予防医療が中心

健診における保健師の役割 | 保健師は予防医療が中心

保健師とは

歯科健診や歯科健康指導

行政が設置している保健所や保健センターでは、さまざまな健診が行われており、そこで活躍するのが保健師です。こうした行政施設には歯科衛生士も勤務しており、予防医療として地域の人々を対象に歯科健診や歯科健康指導を行っています。保健師は、医師・歯科医師・歯科衛生士などと連携して保健業務に携わっているのです。

予防医療

また、保健師は看護師資格を持っており、地域住民が健康に生活できるようにサポートする役割があります。通常の看護師は、病気や怪我などの問題が起きた後に看護サポートをするのに対し、保健師は予防医療が中心です。保健師として働くためには看護資格に加え、保健師資格も取得する必要があります。求人数は少ないですが、学校で保健師として働く道もあります。その場合、看護師の資格は不要です。

健診

保健師としてのメインの仕事となるのが、健診に関する業務です。健康診断を実施し、そこでの健康相談、生活改善のためのアドバイスやサポートも行います。また、健康診断に加えて、健康増進関連イベント計画の立案・実施もします。たとえば、妊婦の方や乳幼児を対象とした歯科指導、高齢者向けの口腔ケア指導などです。いずれにしても、地域住民の健康意識を高め、改善していくために行われます。

また、地域住民だけでなく、その自治体の企業で勤務する方向けの健診や、健康維持・増進のためのイベントも実施するなどの保健指導もしています。対面での相談はもちろん、電話相談なども対応可能です。地域住民が主な対象である点からさまざまな年齢・性別・職種の方と接するため、柔軟な対応力やコミュニケーション能力が必要です。

これらの業務の立案、実施後の評価などを保健師がまとめて行っています。そのため、地域の人々と直接接する仕事だけでなく、幅広い業務に携わるのが特徴です。専門的な業務以上に事務作業や雑務が多いため、それらの知識や経験も兼ね備えています。

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