治療における注意点
編集部
ジエノゲスト0.5mgのデメリットはありますか?
泉先生
最も多い副作用に不正出血があります。不正出血はだいたい3か月程度続くとされていますが、個人差があります。どうしても気になる場合には医師にご相談ください。
編集部
なぜ、不正出血が起きるのですか?
泉先生
なぜなら、子宮内膜が萎縮するのに3か月くらいかかるためです。一旦子宮内膜が萎縮すれば不正出血の頻度は減少します。
編集部
不正出血が続く場合には、使用を中断しなければならないのですか?
泉先生
いえ、一般に出血が少量である場合には使用を継続し、多量の出血がある場合には4日間休薬し、5日めから再開します。こうすることで出血量が減少します。
編集部
ほかに治療における注意点はありますか?
泉先生
低容量ピルは毎日決まった時間に1日1回服用します。しかしジエノゲスト0.5mgは半減期が7時間と短いため、1日2回服用する必要があります。会社や学校などにも持参するようにしましょう。
編集部
ジエノゲスト0.5mgには避妊効果もあるのですか?
泉先生
はい、ジエノゲスト0.5mgは子宮内膜を萎縮させるため、きちんと服用をしていれば、受精卵が着床できません。また排卵も抑制されるため、理論上は妊娠しないと考えられます。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
泉先生
ジエノゲスト0.5mgはピルと違って血栓症のリスクがない、理想的な治療薬だと考えられます。使用を開始して3か月くらいは出血しますが、徐々に頻度が減ってくるのでそれほど心配はいりません。特に10代前半など、若い人の場合はピルの服用が推奨されないため、月経困難症やPMSを改善するにはジエノゲスト0.5mgがベストな選択肢となります。興味がある方はぜひ、婦人科の医師にご相談ください。
編集部まとめ
月経困難症やPMSに悩んでいる人のなかで、ピルからジエノゲスト0.5mgに変更する人も多くなっています。なにより血栓症のリスクがなく、安全に使えるのがジエノゲスト0.5mgのメリットです。身体的な問題でジエノゲスト0.5mgの使用が制限されるようなことはなく、基本的には誰でも安心して使うことができます。興味があれば早速医師に相談してみましょう。
配信: Medical DOC