「急性大動脈解離で急死」についてよくある質問
ここまで急性大動脈解離での急死などを紹介しました。ここでは「急性大動脈解離で急死」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
急性大動脈解離を発症してから、どれくらいで亡くなることが多いですか?
佐藤 浩樹 医師
心臓を出てすぐの、心臓に近い大動脈(上行大動脈)で解離が起こった場合、治療をせずに放っておくと、発症して48時間以内に約半数の人が亡くなる、と言われています。
若い方でも急性大動脈解離で急死することはありますか?
佐藤 浩樹 医師
はい。急性大動脈解離は男性70歳代、女性80歳代に多いですが、10歳代から発症が報告されています。Marfan症候群など先天的な疾患などが発症に関与しています。
編集部まとめ
急性大動脈解離は迅速な対応が必要で、放っておくと亡くなってしまう病気です。高血圧やストレス、睡眠障害など日常生活が、急性大動脈解離のリスクに関わってきます。日常生活を見直すことで、急性大動脈解離のリスクが減る可能性があります。血圧やストレス、睡眠に関して不安があれば近くの医療機関を受診することから始めてみましょう。
「急性大動脈解離で急死」と関連する病気
「急性大動脈解離で急死」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
大動脈弁閉鎖不全
脳神経内科の病気脳梗塞脳卒中
心療内科、精神科の病気睡眠障害
急性大動脈解離は心タンポナーデや脳梗塞など、生死や重大な後遺症を残す疾患と密接な関係があります。それらを引き起こさないよう、高血圧の管理や睡眠障害の是正が重要です。
「急性大動脈解離で急死」と関連する症状
「急性大動脈解離で急死」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
呼吸とともに痛みが変動する
背中を動かすと痛い
手足を動かすと痛い
背中の片側が痛い
視界の半分が見えづらい
急性大動脈解離には鑑別が必要な疾患があります。また、痛みがなくても急性大動脈解離を発症することがあるため、上に挙げた症状などにも注意する必要があります。
参考文献
国立循環器病研究センター
日本血管外科学会
2020年改訂版 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン
配信: Medical DOC