災害はいつ、どんな状況で起きるかわかりません。車で外出中に災害にあうこともあり得ます。また、ペットを飼っている家庭や、プライバシーを確保したい、感染症を避けたいという場合には、避難所ではなく自家用車を利用した避難生活を選ぶこともあります。
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能登半島地震でも車中泊多く
能登半島地震発生からおよそ1か月後の石川県による調査で、車中泊で避難生活を続けている方が少なくとも100人以上いることがわかりました。
今回は、車で外出中に被災した場合・車中泊を選択した場合を想定し、自家用車に置いておく防災セットを考えてみます。
基本の車載用防災セット
車で外出時に被災した場合を想定した「基本の車載用防災セット」として、こちらのアイテムをおすすめします。
・緊急脱出用ハンマー
・水
・非常食
・携帯用トイレ
・アルミブランケット
・ホイッスル
・軍手
・衛生用品(救急セット、常備薬、マスク、身体ふきシート)
・ランタン等の灯り
基本的には、外出時に持ち歩く「防災ポーチ」と同じようなアイテムですが、車載用では、緊急脱出用ハンマーや土砂やがれきをかき分けるための軍手も用意します。
車に積んでおくので、防災ポーチのように重さや大きさを考えなくても良さそうです。ランタンも車内が照らせる大きめのサイズをお勧めします。
それぞれ車に乗る可能性のある人数分を揃えておきましょう。
一つ注意が必要なのは、夏場は車内が高温になることです。熱で変質する物などは避けたほうがいいでしょう。例えば、夏場に非常食として飴やチョコレートを入れておくと溶けてしまうため、熱で溶けないビスケットなどがお勧めです。
車中泊避難用グッズ
ペットがいて避難所に入れない、持病があるため感染症を避けたい、プライバシーを確保したいといった理由から、避難所ではなく、車中泊を選択する場合もあります。
車中泊で避難生活を送る場合には、車載用防災セットに加えてこんなグッズがあると便利です。
・車中泊用ブラインドシェード
・ポータブル電源
・小型扇風機やポータブルクーラー、ヒーター
・車中泊用マットレス
・ブランケットや寝袋
ブラインドは目隠しのほか遮光も
ブラインドはプライバシーを守る目隠しとしてだけではなく、日光を遮って車内温度の上昇を抑えられます。
扇風機やポータブルクーラー、ヒーターを使う際にポータブル電源を使えればガソリンの消費を抑えることができます。ポータブル電源はかなり重いですが、車に積んでおくのであれば問題ありません。
車中泊用マットレスがあればより快適に
空気で膨らませる車中泊用マットレスやブランケットがあれば、より快適に過ごすことができます。寝袋は、収納時はコンパクトながら広げると大きな掛け布団としても使えるので便利です。
配信: 防災ニッポン