「30代・40代女性が食道がんを発症する原因」はご存知ですか?初期症状も解説!

「30代・40代女性が食道がんを発症する原因」はご存知ですか?初期症状も解説!

女性が食道がんを発症する原因とは?Medical DOC監修医が食道がんの症状・初期症状・30代、40代女性が発症する原因・なりやすい人の特徴・治療法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

≫「食道がんになりやすい人」の特徴はご存知ですか?代表的な症状も医師が解説!

監修医師:
関口 雅則(医師)

浜松医科大学医学部を卒業後、初期臨床研修を終了。その後、大学病院や市中病院で消化器内科医としてのキャリアを積み、現在に至る。内視鏡治療、炎症性腸疾患診療、消化管がんの化学療法を専門としている。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、総合内科専門医。

「食道がん」とは?

食道とは、のどと胃の間にある管のような臓器のことです。口から入った食べ物を胃に送るという役割をしています。食道には、胃のように消化する機能は備わっていません。
食道がんは食道の内側を覆っている粘膜から発生する悪性の腫瘍です。食道がんは男性に多く、2019年の統計情報では診断される数は男性21,279例、女性4,663例と男性の方が女性より4倍以上となっています。
また、診断される年齢層は男女ともに40代以降から増加し、70代後半から80代前半の患者層が多くなっています。

食道がんの代表的な症状

それではまず、食道がんの代表的な症状をみていきましょう。

食べ物が喉につかえる

食道がんが大きくなり、食道が狭くなると、食物や水分が通りにくくなります。すると、飲食物が喉につかえ、だんだんやわらかい食べ物しか通らなくなります。
食べ物が飲み込みづらく、食事がとれなくなる症状を自覚した場合には、なるべく早めに消化器内科を受診するとよいでしょう。

体重が減る

食道がんが大きくなり、食べ物の通過障害が起こると食事量が減って体重が減ります。また、他の臓器などに転移(遠隔転移)した場合などにみられる悪液質というもののために体重が減るということもあります。
急激な体重減少は、食道がんに限らず他のがんが進行した際や、糖尿病の増悪の際にもみられる症状であり、内科などを受診したほうが良いでしょう。

胸や背中の痛み、咳、声のかすれ

がんが大きくなり、食道の壁にとどまらず、その周りの肺や背骨、大動脈にも浸潤することがあります。すると、胸の奥の方や背中に鈍い痛みが感じられるという症状が現れます。また、がんが空気の通り道である気管や気管支などに及ぶと咳がでたり、あるいは発声に関する神経に及ぶと声のかすれが生じたりすることがあります。
このような症状は肺や心臓、喉の病気などでも見られます。胸や背中の痛みを生じる他に、食べ物のつかえ感などの症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診しましょう。まずは内科や一般内科で良いかと考えられます。

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