花粉症薬の選び方のコツを薬剤師が伝授「市販で買うなら○○配合を選ぶのがポイント」

花粉症薬の選び方のコツを薬剤師が伝授「市販で買うなら○○配合を選ぶのがポイント」

花粉症の薬には様々な種類があり、市販薬や処方薬などの選択肢の中から、どれを選んだらいいのか悩む人も多いのでは? 花粉症薬の選び方のコツを「薬剤師」の小田桐さんに教えていただきました。

監修薬剤師:
小田桐 功武(薬剤師)

大学卒業後、都内の病院に薬剤師として就職。病棟や腫瘍センターなどを経験し「がん専門薬剤師」を取得。また、予防医療に関する正しい知見の収集・啓発・行動を推進している。

編集部

花粉症の薬はどこで購入できますか?

小田桐さん

花粉症の薬を手に入れる方法は、医師の診断のもとで出される「処方薬」か、薬局やドラッグストアで自由に買える「市販薬」に分けられます。

編集部

市販薬と処方薬の違いってなんですか?

小田桐さん

購入の手段が異なることは大前提ですが、ほかにも含まれている薬効成分の量に違いがあります。処方薬に比べ、市販薬には一般の人が安全に使用できる範囲内の薬効成分量が配合されています。それは、市販薬が症状の軽い段階での服用を想定しているからでもあります。処方薬に比べると効き目も副作用も穏やかですが、どのような薬にも副作用の危険性はありますので注意が必要です。また、市販薬には複数の薬効成分が配合されている場合が多いことも特徴です。

編集部

病院の処方薬はどうやって選ばれているのでしょうか?

小田桐さん

薬は、症状や重症度に合ったものを選ぶことが基本です。病院の処方薬が良く効くと感じるのは、医師が患者一人ひとりの症状と重症度を見極めて最適な薬を処方しているからです。症状別、重症度別の薬の選び方は、専門医によって作成された「鼻アレルギー診療ガイドライン」に示されています。ガイドラインは十分な科学的根拠をもとに作られ、医師はこれに基づき治療を行っているため、患者さんに最適な治療を提供できるのです。

編集部

では、市販薬はどうやって選んだらいいのでしょうか?

小田桐さん

市販薬は、基本的に薬局やドラッグストアなどで自由に購入可能ですが、種類によっては薬剤師から購入しなければならないものもあります。眠くなりにくい薬が欲しい場合は、第2世代抗ヒスタミン薬が配合されているものを選ぶといいでしょう。市販薬も、症状や重症度に合わせて選べば十分に効き目を発揮します。薬局やドラッグストアで購入する際は薬剤師や登録販売者に相談して、自分に合った花粉症の薬をみつけましょう。

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Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。
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