「子宮頸がんの検査方法」はご存知ですか?予防法も解説!【医師監修】

「子宮頸がんの検査方法」はご存知ですか?予防法も解説!【医師監修】

子宮頸がんの検査と聞くと、抵抗があったり、不安を感じたりする方がいるのではないでしょうか。

子宮頸がんは早期に発見し、治療を受けることで治癒する可能性が高くなります。そのため、定期的に検査を受け、がんに進行する前の段階で発見することが非常に重要です。

この記事では、子宮頸がんの検査について、危険因子・予防法とともに解説します。検査の流れと趣旨を正しく理解し、検査を受ける際の参考にしてみてください。

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監修医師:
馬場 敦志(宮の沢スマイルレディースクリニック)

筑波大学医学群医学類卒業 。その後、北海道内の病院に勤務。 2021年、北海道札幌市に「宮の沢スマイルレディースクリニック」を開院。 日本産科婦人科学会専門医。日本内視鏡外科学会、日本産科婦人科内視鏡学会の各会員。

子宮頸がんとは?

子宮頸がんとは、子宮の入り口に近い子宮頸部という部位にできるがんで、子宮がんの約70%を占めています。
最近では20〜30歳代で発症する方が増えてきており、30代後半が最も多いがんです。毎年約10,000人の方が子宮頸がんを発症し、約2,800人の方が命を落としています。
子宮頸がんは初期にはほとんど症状がなく、病気が進行していくと不正出血・おりものの変化・腹部や腰の痛みといった症状が現れることがあるので注意が必要です。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因となることがわかっているため、HPVワクチンの接種が推奨されています。
また、早期に発見し治療を開始することで、治癒する可能性が高い病気です。早期発見のためには定期的に検査を受けることが重要であり、20歳以上の女性は2年に一度の定期検診が勧められています。

子宮頸がんの検査について

子宮頸がんは早期に発見し治療を開始することで、治癒が望める病気です。そのため定期的に検査を受けることが重要となります。
しかし子宮頸がん検診を受ける割合は、欧米で70〜80%なのに対して日本は42%と低いのが現状です。
子宮頸がん検診でひっかかったらどうしよう、という不安も理解できますが、子宮頸がん検診でひっかかる確率、すなわち要検査になる確率は約1.5%です。さらに実際にがんと診断される確率は約0.01%であり、がんと診断された場合も早期に発見し治療を開始できれば治癒する可能性が高いことを理解しておきましょう。

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