薬剤師が教える「眠くなりにくい花粉症の薬」副作用が出ないのはどんな薬?

薬剤師が教える「眠くなりにくい花粉症の薬」副作用が出ないのはどんな薬?

「花粉症がつらくて薬を飲んだはいいものの、今度は薬の副作用でしんどい……」という経験をした人は多いのではないでしょうか。眠くなりにくい花粉症の薬の種類について、「薬剤師」の小田桐さんに解説していただきました。

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監修薬剤師:
小田桐 功武(薬剤師)

大学卒業後、都内の病院に薬剤師として就職。病棟や腫瘍センターなどを経験し「がん専門薬剤師」を取得。また、予防医療に関する正しい知見の収集・啓発・行動を推進している。

編集部

眠気を引き起こしやすい花粉症の薬の特徴を教えてください。

小田桐さん

通常、脳は血液脳関門というバリアーによって、外の異物から守られています。多くの薬も生体にとっては異物と認識され、脳の神経細胞には到達しにくくなっています。しかし、分子量の小さい薬や親油性の高い薬などは、血液脳関門を通過しやすい傾向にあります。花粉症の薬では、古くからある第1世代の抗ヒスタミン薬が、この血液脳関門を透過しやすく、脳内のH1受容体を遮断することで眠気の副作用が出やすくなっています。

編集部

では、眠くならない花粉症の薬はありますか?

小田桐さん

第1世代に比べ、第2世代の抗ヒスタミン薬は血液脳関門を透過しにくくなっています。そのため、眠気などの副作用が出にくいという特徴があります。

編集部

第2世代の抗ヒスタミン薬には、どんな種類がありますか?

小田桐さん

市販薬では、フェキソフェナジン、エピナスチン、セチリジン、エバスチン、ロラタジンなどが配合された薬が薬局で販売されています。

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Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。
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