職場の「フリーお菓子」を食べすぎて、「来月はあなたが会社のお菓子を用意するように」と言われました。金欠で困っているのですが、断ることはできるでしょうか?

仕事中に小腹がすいたとき、お菓子をつまむと疲れをリフレッシュでき、空腹も満たされて仕事のパフォーマンス向上が期待できます。しかし、オフィスに無料のお菓子コーナーが設置されている場合、たくさん食べてしまうことに問題はないのでしょうか。
 
今回は、食べ過ぎをとがめられて「来月はあなたが会社のお菓子を用意して」と注意された場合の上手な対処法について紹介します。

会社が職場に置きお菓子を設置するねらい

会社のなかには、従業員に対する福利厚生の一環としてオフィスに無料で置きお菓子を設置しているところもあります。置きお菓子とは、オフィスの一角にお菓子が入った専用の棚やボックスを設置し、従業員が好きなときに自由に選べるサービスのことです。

 

お菓子の選定や補充は、専門のスタッフや宅配などによって行われます。従業員がお菓子を選ぶ際に購入代金を代金箱に入れる会社もありますが、福利厚生の一環として無料でお菓子を食べられる会社も少なくありません。会社側にとって置きお菓子の導入は、以下のようなメリットがあります。

 

・従業員がリフレッシュできる

会社に置き菓子があれば、仕事の合間にお菓子を楽しめ、リフレッシュできたりストレス解消になったりします。お菓子を食べることでエネルギー補給もできるため、仕事の効率や集中力の向上も期待できるでしょう。また、会社に置き菓子があれば、小腹がすいたときわざわざコンビニなどに出向く手間や時間が省けることも魅力です。

 

・従業員同士のコミュニケーションが活性化

お菓子置き場に従業員がお菓子を取りに行くと、他の従業員と出会うケースが増えコミュニケーションの活性化が期待できます。普段は一緒に仕事をしていない人とも出会う可能性があり、お菓子を通して雑談をするきっかけにもなります。

 

・無料で会社がお菓子を提供していればイメージアップになる

仕事を探す際、福利厚生を重視する人もいます。会社が無料で従業員にお菓子を提供するサービスを行っていることをアピールできれば、会社のイメージアップにつなげることが期待できるでしょう。

 

置きお菓子を食べつくす人がいることの弊害

福利厚生とは、会社が従業員に対して働きやすい環境を作る目的で提供するものです。福利厚生は、正社員だけでなくパートタイマ―や有期雇用の労働者、派遣労働者など、その会社で働く人が利用できます。いわば、その会社で働く多くの人が恩恵を得られるものです。

 

本来、会社が設置している置きお菓子は、その会社で働く従業員全員が利用できるものにもかかわらず、一部の人が食べつくしてしまうと他の人は利用できず、これでは不公平となりかねません。

 

無料でお菓子を食べられる制度があるのに、いつも同じ人しか恩恵を受けていない場合、他の社員はどのように感じるでしょうか。

 

会社としては、従業員に働きやすさを感じてほしいためにお菓子を無料提供しているため、一部の人しか恩恵を受けられない場合は職場の空気が悪くなる可能性もあります。そのため、いくら無料とはいえ職場の人数を考えずに好きなだけ食べる人がいれば注意されてもやむをえません。

 

もし、「来月は自分で会社のお菓子を用意するように」と注意された場合は、まず今までの自分の行動を反省したほうが賢明です。金欠だからと断るのは、自己中心的と思われる可能性が高いです。そのため、断らず、今後どういった対応を取っていくのかを明示するのがよいでしょう。

 

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