「飲み込みやすい介護食」とは? 食材・形態から市販の介護食の選び方まで【介護福祉士解説】

「飲み込みやすい介護食」とは? 食材・形態から市販の介護食の選び方まで【介護福祉士解説】

食事介助の際の流れは? 食前・食中・食後の注意点

編集部

食事介助をする際、食前の注意点はありますか?

青木さん

まずは食事介助の前に、介助者の姿勢が適切か確認します。基本的には座った状態で食事をしてもらいますが、座位を維持するのが困難な方には体の角度を45~60度程度に倒した状態で食べていただくこともあります。クッションなどを適宜使用し、食べやすい姿勢に整えることも重要なポイントです。また食事介助をする前に、右側・左側のどちらから食事介助をするのか、スプーンの大きさが適切かなども確認します。

編集部

食事介助中の注意事項を教えてください。

青木さん

食事介助中は、誤嚥や窒息のリスクに注意する必要があります。そのため「一口の量が適切であるか」を確認し、口に運んだ後は飲み込んだことを都度確認します。重要なポイントは、飲み込んだことを確認してから、次の一口を介助することです。

編集部

食事介助を終えた後も注意すべき点はありますか?

青木さん

食事を終えた後は、服薬を忘れていないかを確認しましょう。高齢者の多くは薬を服用しており、服用のタイミングは薬によってバラバラです。どのような薬を服用しているかを把握しておきましょう。また、誤嚥を予防するには食後の口腔ケアが重要です。さらに食後すぐに横になると、食べたものが逆流して嘔吐や逆流性食道炎の原因になります。食後30分は横にならないよう注意しましょう。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

青木さん

介護食は噛む力・飲み込む力が弱くなった方の介護に不可欠です。しかし、必要以上にやわらかい介護食を提供するとますます噛む力・飲み込む力が弱くなる原因にもなりかねません。適切な介護食の形態を見極めるためには、専門医の診断を受けることもおすすめします。

編集部まとめ

介護食は噛む力・飲み込む力が弱い方向けの食事のことです。適した硬さ・形状の食事を提供することで、栄養を口から摂取できるだけではなく、食事を楽しんでいただけるでしょう。在宅介護の方は、市販の介護食を利用することで介護の負担を軽減するのにも役立ちます。もし食事の形態に不安な点があれば、専門医に確認することをおすすめします。

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