遺骨全量を納め、自宅で供養できる木箱「木霊」発売。お墓を必要としない供養を提案

「供養をお手伝いするプロ」を自負する中島石材は、供養木箱「木霊(こだま)」を、同社ECサイト「手元供養ショップ木洩れ日」にて3月より本格的に販売開始。

多くの人が悩みを抱えるお墓問題の解決を目指す。

お墓が無い家庭での手元供養の課題

現在販売されている手元供養商品のほとんどは遺骨の一部(分骨)を納めるためのもので、遺骨の一部を取り分けて手元供養する際は、残りの遺骨の行き先をどうするのか考なければならない。

お墓が無い家庭で手元供養をするときは、別途お墓や納骨堂、樹木葬、散骨などを申し込むケースが多いようだが、数十万円~数百万円の大きな経済的負担が発生するという。

中島石材は、今は亡き大切な家族のことを想って行う全ての行為が供養であり、必ずしも慣習にとらわれる必要は無いと考えている。

経済的な理由で慣習に則った供養をしてあげられず「申し訳ない」と心苦しく思う人がひとりでも減り、遺族の心が満たされる供養ができるよう、ひとりでも多くの人の役に立ちたいという思いを持っている。

パウダー状に加工した遺骨全量を自宅で供養できる

レイアウトの一例。供養台や写真たて、供花などは含まれない

「木霊」は、パウダー状に加工した遺骨全量をコンパクトに納めて自宅で供養をすることができるので、お墓を必要としない。

最大サイズの供養木箱と、一般的な成人の火葬後のご遺骨サイズの比較写真

また、パウダー状に加工することで、骨壷の状態と比較すると体積は1/4以下とコンパクトになるため、自宅で供養(手元供養)する際にも空間を圧迫しない。

さらに、粉骨加工後の遺骨は湿気予防のため、密閉袋+木綿の骨袋に入れてから供養木箱に納めるため、万が一地震などで棚の上から床に落下したときに供養木箱が壊れても遺骨が飛散する心配はないのだそう。

そして、手元供養を終了するときにも、既に粉骨となっているので密閉袋の封を開けてそのまま散骨することができるなど、その後の選択肢が広がる。ただし、散骨する際にはルールとマナーを守って適切に実施する必要がある。

関連記事: