内臓が温まり血流もアップ。「白湯」の健康効果とアレンジレシピ【医師の川嶋朗先生と管理栄養士の成澤文子さんが解説】

内臓が温まり血流もアップ。「白湯」の健康効果とアレンジレシピ【医師の川嶋朗先生と管理栄養士の成澤文子さんが解説】

家庭で簡単にできる健康法として、注目を集めている「白湯」。いその効果と、飽きずに飲めるアレンジ術をお届けします。
※この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年3月号に掲載の情報です。

白湯のココがすごい
・内臓が温まり、消化力がアップ 
・血流が上がり、デトックス効果が期待できる
・基礎代謝が高まり、冷えを改善

血流を改善して消化・吸収を助ける
飲むことで内臓が温まり、その結果として血流が上がりデトックス効果が高まるなど、体に良い連鎖をもたらすとされている「白湯」。
その効果に詳しい川嶋朗先生は自ら「白湯」習慣を実践し、体の健康を保っているといいます。
「体温より温度が高めの『白湯』は、体を内側から温めるのに効果を発揮し、血流の改善を助けます。とくに食事前に飲むことで、胃腸の消化・吸収をサポート。健康増進に一役買ってくれますよ」
簡単に作れる「白湯」を習慣化して、健康を手に入れてみませんか?

基本の「白湯」の作り方

水(水道水やミネラルウォーター)を、やかん、鍋、土瓶、鉄瓶、電気ポットなどに入れて沸騰させ、体温より少し高い温度(40~50度)まで冷ませば完成。5分ほど沸騰させてから冷ますと、よりおいしく感じられます。

飽きずに続く「白湯」のヘルシーアレンジ3
味のない「白湯」は、苦手とする方も多いもの。飽きずにおいしく習慣化するため、また、「白湯」の持つ健康効果をさらに高めるための効果別アレンジを3種、ご紹介します。

<風邪予防に>
しそレモン白湯
1人分26kcal/塩分0g

β(ベータ)-カロテンが豊富な青じそと、クエン酸が豊富なレモンは、ともに免疫力アップ効果に期待大。抗菌・殺菌効果をもたらすとされるはちみつもプラスした、体にうれしいアレンジです。
材料(1人分)
白湯…200mL
青じそ…5枚
レモン汁…小さじ1
はちみつ…小さじ1
作り方
(1)青じそは茎を除き、みじん切りにする。
(2)マグカップまたは耐熱グラスに白湯を注ぎ、(1) 、レモン汁、はちみつを加えてよく混ぜる。
※むせやすい方は、白湯より少し高めのお湯を注いで時間を置き、青じそをこしてから飲みましょう。

<消化促進に>
おろし白湯
1人分8kcal/塩分0g

抗酸化作用があるビタミンCや、血栓予防効果が期待できるイソチオシアネート、消化促進効果があるジアスターゼなど、うれしい栄養素をまとめて摂ることができます。

材料(1人分)
白湯…150mL
大根、またはかぶのすりおろし…大さじ2
作り方
(1)マグカップまたは耐熱グラスに、すりおろした大根、またはかぶを入れる。
(2)(1)に白湯を注ぎ、かき混ぜながらいただく。

<花粉症対策に>
ミント白湯
1人分0kcal/塩分0g

ペパーミントに含まれる水溶性のミントポリフェノールが抗炎症作用をもたらし、花粉症の症状の軽減が期待できます。朝の眠気覚ましや、集中力を高めたいときにもおすすめです。
材料(1人分)
熱湯…200mL
ペパーミント…ひとつまみ(3g)
作り方
(1)マグカップまたは耐熱グラスにペパーミントを入れ、熱湯を注ぎ、小皿などでフタをする。
(2)40~50度まで冷ましていただく(ミントの葉は残す)。
構成・取材・文/和栗 恵 撮影/齋藤ジン 栄養計算/成澤文子

<教えてくれた人>

川嶋 朗(かわしま・あきら)先生

北海道大学医学部卒。腎臓病・膠原病・高血圧などを専門にしつつ自然の治癒力を重視。近代西洋医学と漢方などの伝統医療を統合した医療の教育・研究・臨床を手がける。

管理栄養士・料理研究家
成澤文子(なりさわ・あやこ)さん

家庭で作れる本格レシピが人気。メディア、企業に向けたレシピ開発・提案から、食育指導、特定保健指導など健康支援でも活躍中。

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