■逆恨みから始まるママ友いじめ
自分は間違ったことをしていないのに、逆恨みされる。そんな理不尽がきっかけとなって始まるママ友いじめもあるそうです。
「子ども同士を遊ばせていた時、おもちゃを貸す・貸さないで揉めてしまいました。順番に遊ぶことにしていたのにひとりの子が横から入ってきて、力ずくでおもちゃを横取りしたシーンを目撃した私は、その子を注意しました。するとその子が泣いて、自分の母親の元に行ってしまいました。
私としては間違ったことをしていないし、むしろその子のお母さんが謝ってくる、くらいに思っていたのですが、それからその母親が中心になって私のことを無視したりこそこそ悪口を言ったり、いじわるをしてくるようになりました。
私は知らなかったのですが、どうやら横取りした子のママはボスママだったようで、みんなその人が言ったことには『イエス』しか言えない状態だったそうです。
そのグループに属していない一匹狼タイプのママさんがいて、その人から聞いた話によると、ボスママは私のことを『私の子どもを意味なく叱りつけた頭のおかしい人』と言いふらしていたらしい……。みんなに誤解されていることが本当に悔しかったし、そのことが原因で私の子どもまで他の子たちから無視されているのを見た時には、涙が出ました。
時間が経過してどうにか落ち着いたのでよかったけれど、今でも悔しい気持ちが残っています」(30代・女性)
相手がボスママだったことで、誤った話が広まってしまったようですね。しかも子どもにまで被害が及ぶとは……。解決できたのはいいけれど、あまりにも理不尽すぎてもやもやが残ってしまうのも納得です。
■親子共々“いじめ”の被害者に
子どものいじめが、大人のいじめに発展。そんな信じられないケースもあるようです。
「娘が小学校4年生の時のこと、入学当初から近所で、集団登校が一緒だったことがきっかけでずっと仲良くしていた女の子がいました。しかしある時期から、なぜか娘に意地悪をすることが増えました。うちの子は一人娘。教育にも一生懸命だったし、親子関係が密で、そのあたりも彼女から見ると、癇に障るところがあったのかもしれません。
お友だちや他のお母さんたちから聞く話では、そのお友だちが一方的に意地悪なことをしたり、みんなの前で娘を責めたりしたようですが、なぜか先生はお互い様の喧嘩だと思っていたようです。
先生に頼ってもらちが明かないと感じ、相手のお母さんに直談判したところ、『うちの娘はいい子です』『過保護すぎる』『親子そろって気にしすぎ』というようなお返事をいただきました。
その後、学校行事などでお会いしても無視されたり、他のお母さんたちに私たち親子の悪口を言ったりしていたようです。
幸い、悪口を聞かされたお母さんたちは、うちの子のことをかわいがってくれている方ばかりだったので、聞き流してくださったようです。もう何を言っても無駄だと思い、諦め、反撃などはしませんでした。ただ、担任の先生に『今後は同じクラスにしないように』ということだけお願いしました」(50代・女性)
親が親ならなんとやら、といったところでしょうか。まわりのママたちが味方になってくれたのが、唯一の救いですね。
(文・イラスト:ママテナ編集部)