【星付き店の元料理長】市販の素不要!トマトで出汁をとって…「トマト鍋」に挑戦♪食材の旨味出まくり♡

【星付き店の元料理長】市販の素不要!トマトで出汁をとって…「トマト鍋」に挑戦♪食材の旨味出まくり♡

いくら「春一番」が吹いたとは言っても、朝晩はまだまだ肌寒い昨今。特に、わたしが暮らしている地域は盆地なので、朝晩の冷え込みが格段に厳しく、どうしても夕食には温かい物が食べたくなってしまいます。というわけで、鍋の出番。一風変わったレシピを試そうと検索したら…ありました!フレンチのシェフが考案した「トマト鍋」です。市販の「素」は使わず、なんとトマトから丁寧にだしをとって作ります。肉やしいたけなど他の食材は一度焼いてから投入と、一切妥協のない仕事ぶり。これは間違いないおいしさでしょうねー♪ 

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今回見つけたレシピ動画は、東京は白金台にあるミシュラン店のシェフ「George(ジョージ)」さんのYouTubeチャンネルです。

チャンネル主の「ジョージ」さんは、パリでの修行経験から東京都内のミシュラン2つ星レストランの総料理長までを務めた輝かしい経歴の持ち主。

現在は、東京都白金台にあるフレンチレストラン「CIRPAS」にてシェフとして腕を奮う傍ら、YouTubeチャンネルで、ジャンルに囚われることなく家庭でも簡単に再現できる料理からプロ目線の本格料理まで、幅広く様々な料理のレシピを発信されています。


今年に入り『シェフが選ぶシェフ2024』にも選出されたという「ジョージ」さんが繰り出す、本格派「トマト鍋」。さっそく作って、味わっていきましょう!


市販の素はもういらない!トマトでだしをとって仕込む「トマト鍋」作ってみた!

【トマト鍋の材料】約2人前です

トマト…2個
白菜…1/4個
長ねぎ…1本
しいたけ…4個

鶏もも肉…1枚(約300gのもの)
水…300ml
チキンコンソメの素(固形)… 1個
にんにく…2かけ
鷹の爪… 2本

今回、動画では「チキンブイヨン」を使用していましたが…
スーパー等ではなかなか見つけられなかったので、代用として「チキンコンソメの素」を使用しています。

それでは、さっそく作っていきましょう!

【トマト鍋の作り方】調理時間は約50~60分ほどです。

1.トマトの下処理をします。

トマトは、下の画像のように「へた」をくり抜いて取り除いたら…

横半分に切り、断面に塩を適量(分量外)を振っておきます。

2.他の野菜の下処理をします。

しいたけは、石突(いしづき)を切り落として1cm幅に切ります。
長ねぎは、3~4cm幅の食べやすい大きさに切っておきます。

白菜も、食べやすい大きさに切っておきます。
切ったら下の画像のように、固い部分と葉の部分に分けておくと、後の工程が進めやすくなります。

にんにくは、半分にカットして中の芽を取り除いておきましょう。

3.鶏肉の下処理をします。

鶏もも肉は皮を下にしてまな板に置き、筋や軟骨、余分な脂身を取り除きます。

それが終わったら、両面に軽く塩を適量(分量外)を振っておきます。


4.だしを作ってトマトを煮ていきます。

フライパンに水とチキンコンソメの素、2で半分にカットしたにんにくを入れて火にかけます。

沸騰したら、1のトマトと鷹の爪を入れ、フタをして1~2分煮ていきます。

1~2分経ったらトマトを裏返して、スプーンの背でトマトを軽く潰して更に煮込んでいきます。
火加減は、弱火から中火(IHクッキングヒーターだと140℃~160℃)です。

5.鶏肉を焼きます。

別のフライパンを準備し、3の鶏肉の皮面を焼いていきます。
余分な油が出たら、キッチンペーパーで拭き取り、皮面がパリッとするまで焼きます。
皮面を焼いたらひっくり返してフライパンから取り出しておきます。

粗熱が取れたら、鶏肉は一口大に切り分けておきましょう。

6.他の野菜を焼きます。

5のフライパンを洗わないまま、2の長ねぎをフライパンに入れて焼きます。
途中で塩、オリーブオイル適量を加え(ともに分量外)、しっかり焦げ目が付くまで焼きます。

ねぎが焼けたら、フライパンから取り出し、続けて2のしいたけをフライパンに入れ、軽く塩(分量外)を振ってから、しいたけがしんなりするまで焼きます。

長ねぎとしいたけの焼き上がりは、このような感じです。

最後にフライパンに少量の水(分量外)を入れて沸騰させ、シリコンベラなどでフライパンに付いた旨味をこそげ落として、4のフライパンに入れます。
動画では、4で煮込んでいるトマトだしを少量加えて同様にしてもOKとのことだったので、わたしはトマトだしでフライパンの旨味をこそげ落としています。

下の画像のように、少量のトマトだしを入れてフライパンを軽く沸騰させて…

このように、4のフライパンに入れました。


7.白菜の固い部分を先に煮込みます。

2でカットした白菜の固い部分を、先に4のフライパンに入れて煮込み、やわらかくしておきます。

8.全ての具材を入れて煮込みます。

7のフライパンで、白菜の固い部分がやわらかくなったのを確認したら、2でカットした白菜の葉の部分、5の鶏肉、6で焼いた長ねぎとしいたけを入れて、フタをします。

5分ほど煮込んで様子を見て、すべての具材に火が入ったら完成です!

トマトのだしに全ての食材から出た旨味がよく合う!絶品「トマト鍋」を実食♪

さあ、しっかり煮込んだ「トマト鍋」が完成しました!

とっても具だくさんでホカホカ!
小鉢に取り分けて、さっそく食べてみたいと思います。

アツアツホカホカで、とってもおいしい!
まずスープを一口飲んでみると…トマトの風味が香り、にんにくと鷹の爪が体を温めてくれるようなパンチのある味わいです。

鶏肉を一口食べてみると…

しっかり火が通っているものの、ふっくらとやわらかく仕上がっています。
皮目をしっかり焼いたので、香ばしい味わいとなっていて、トマトだしのスープともよく合っています。

長ねぎは香ばしいながらトロっとした食感で、しいたけもこんがりしただしの効いた味わいです。
トマト以外の全ての食材を一度焼いてから鍋に入れているので、全体的に香ばしい風味が漂い、パンチの効いたスープの味との相性は抜群です。

具材にひと手間加えてから鍋料理にするのは、ちょっと面倒くさいかな…と思っていましたが、これなら納得!
市販の素を使わなくても、しっかりだしの効いたおいしい「トマト鍋」が出来上がりました。
調味料は、分量外で具材にひと振りしていった「塩」だけですが、トマトや鶏肉、長ねぎ、しいたけといった具材からしっかりおいしいだしが出ており、物足りなさは全く感じない、本当においしい「トマト鍋」でした。

このトマト鍋だったら、寒い時に限らず、オールシーズン食べたいとさえ思います。
フレンチシェフ考案の、パンチの効いた味わいの中にも上品さを感じる煮込み料理「トマト鍋」。ぜひ一度挑戦してみてくださいね。

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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