●「被害児童らの心を踏みにじる卑劣な犯行で言語道断」
裁判長は判決で、そんな被告人を「児童からの信頼に乗じ、性の知識の未熟さにつけ込んで犯行に及び、その様子をスマホで撮影して保存していた。児童にとって本来安全な場所であるはずの小学校で行われており、悪質性が高い。被告人を信頼して疑うことをしない被害児童らの心を踏みにじる卑劣な犯行で言語道断」と断じた。
「嫌な思いをした、恥ずかしい思いをしたと複数の被害児童が述べており、将来への被害や、心身の悪影響も懸念される。結果は重大で被害児童や保護者の処罰感情は厳しい。転勤しても2年以上にわたり『被害児童が嫌がっていない様子だった』と身勝手な言い訳をして欲望のままに犯行を繰り返しており、常習性は顕著で、規範意識の鈍磨は甚だしい。非常に反情が悪く悪質で、相当長期の服役は免れない」(判決より)
いっぽうで、一部の被害男児に対しては被害弁償を行っていたことや前科がないことなどを考慮した結果、懲役11年の判決となったという。被害男児のひとりは事件後、夜に眠れなくなり、カウンセリングに通い続けている。
配信: 弁護士ドットコム