寝るときの暖房はつける/つけない、どちらが良いの? 睡眠環境を整えるエアコン暖房の使い方

エアコンだけじゃない、冬の睡眠環境を整える方法

寒い季節に睡眠環境を整えるなら、エアコンを活用する以外にもさまざまな方法があります。これまでの『UP LIFE』でもいくつかご紹介してきましたが、ここで改めて坪田さんに教えてもらいましょう。

過剰な厚着はNG!靴下もできれば履かない

「いくら寒くても、着込みすぎると寝返りがしにくくなって、睡眠の質が下がります。ナイトウェアは肌にストレスを与えにくいよう、やわらかい素材で締め付けにくいものを選ぶと良いでしょう。なお、足が冷えるからと靴下を履いて寝る人もいますが、足の熱が逃げにくくなって体温調節を妨げたり、蒸れてかぶれや冷えの原因になったりすることもあります。どうしても履きたいなら、薄手で吸湿性に優れた素材のものを選ぶと良いでしょう」

入浴後、すぐに布団に入らない

「湯船につかって体を温めるのは良いことですが、入浴直後は深部体温が高くなっているので、寝つきはあまりよくありません。深部体温が下がるのは、入浴後の30分から1時間ほど経ったくらいなので、そのころに布団に入るのがおすすめです」

寝る直前の食事、飲酒、熱いお風呂は避ける

「冬に限らず、寝る直前にどう過ごすかで睡眠の質も変わってきます。たとえば、寝る直前の食事は胃腸に負担がかかるうえに、体温が上昇して寝つきが悪くなることも。また、飲酒は睡眠の質が下がり、朝を迎える前に目が覚める“中途覚醒”に陥りがちです。このほか、湯船のお湯の温度が高すぎても、体温上昇によって寝つきが悪くなるので注意しましょう」

エアコン暖房以外に寒さを和らげるアイテムは?

湯たんぽや布団乾燥機などで寝具を温めておく

「エアコンだけでなく、湯たんぽや電気毛布なども、寝る前に寝具を温められるアイテム。湯たんぽは火傷に十分注意しながら、股関節やおなかといった太い血管の近くに置くのがオススメです。また、電気毛布をつけっぱなしにしていると、体温の低下を妨げることになるので、布団に入ったらオフにし、タイマーを設定して起床の30分から1時間前にオンになるようにしましょう」

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