江ノ島電鉄の屋上から見た景色は格別だった 江ノ電ゴトゴト、家々の先に江の島

江ノ島電鉄の屋上から見た景色は格別だった 江ノ電ゴトゴト、家々の先に江の島

江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市)の本社で屋上見学会が開かれ、J-CASTトレンドは2024年3月23日に参加した。地上で江ノ電がゴトゴトと走る様子が印象的だった。

本社地下には展示室がある。普段は見ることができない、過去の出版物やグッズに出会えた。

「ミニチュア模型感」の景色にファン多い

見学会は、各回1時間。江ノ電の車両は、50分の間に4回ほど通るので、参加者は自由に時間を楽しみながら、時折やってくる電車をカメラに収めた。今回のイベントにあわせて、当日運行していた人気車両の300形に、20年前に制作された行先表示板(現在未使用)を、開催時間にあわせて取り付けたという。

屋上では、近隣に建ち並ぶ家々の先に山、そして、江の島の景色が見えた。この日はあいにくの雨だったが、ミニチュア模型感があるこの風景が好きな人は多く、継続的に景色を見に来るファンがいるという。

屋上で場所を変え撮影をしていると、「お社」を発見した。聞くと、本社ビルが建つ前から敷地内にあった「お社」をビル建設にあわせて同時に移設し、屋上へ持ってきたという。

1959年「江の島エスカー開通記念」の冊子

屋上での撮影後、地下の会議室に移動した。ここでは、社名変更前に発売された「しおり」などのアイテムや、40年前に作られたネクタイピンなど古い資料が見られる。

その中で目に入ったのが、日本初の屋外エスカレーター「江の島エスカー」開通記念で作られた冊子だ。

当時、江の島全島を回るには、石段を登らなければならなかった。利便を図るべく1959年7月23日、日本に初めて有料の屋外エスカレーターを設置したという。冊子には、当時の屋外エスカレーターの説明と、記念で作られた「江の島エスカー歌」が紹介されている。

見学会終了後、江ノ島電鉄総務部・大石綜一郎さんに取材した。

同社では、2021年冬頃より、SNSを通して見学会を実施している。徐々に受入規模を拡大しながら、現在は継続的な開催を検討し、有料プランとして実施しているという。

大石さん自身、有料であっても景色を見たいと思う参加者に感謝しながら、直接コミュニケーションを図る機会が多くなり、いろいろな人の喜ぶ顔を見られるのでうれしいと話す。

今後は、鉄道に限らない視点で、地域の人や観光客を問わず楽しめるイベントを考えているとの話だ。

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メタバース、Z世代、ゲーム、AI……世の中の新しい動きをいち早く感じ、伝える「J-CASTトレンド」です。グルメ、エンタメ、ライフ、デジタル、健康の5ジャンルを軸にトレンドを敏感にとらえ、独自記事や連載記事を掲載。 オリジナルキャラ「VR記者カスマル」が、メタバースのイベントを積極的に取材。 ツイッターは、「世界一話しかけやすいメディアアカウント」を目指しています。
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