「脳幹出血の症状」はご存知ですか?原因・なりやすい人の特徴も医師が解説!

「脳幹出血の症状」はご存知ですか?原因・なりやすい人の特徴も医師が解説!

「脳幹出血の症状」についてよくある質問

ここまで脳幹出血の症状となる症状などを紹介しました。ここでは「脳幹出血の症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

脳幹出血は回復するのでしょうか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

ケースバイケースです。一般的に脳出血は少量の出血であれば症状は軽く済む可能性がありますが、少量でも急所に出血してしまうと重い後遺症を残す場合があります。

脳幹出血の予後について教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

他の部位に起こる脳出血と比べて脳幹出血の予後は悪いと言われています。
脳幹出血を発症した時点での意識状態や出血量、神経症状の程度など様々な指標は予後に大きく影響すると言われています。
出血量が多い場合には、発症して数日以内で亡くなってしまうこともあります。救命できた場合でも呼吸中枢がダメージを受けていると、人工呼吸器を使用しないと生命を維持できなくなり、重い後遺症が長く残ってしまうことがあります。

脳幹出血の生存率はどれくらいですか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

文献にもよりますが、意識状態がよく出血量が少ない場合には生存率は高い傾向であるものの、全体の生存率は10−70%といわれており脳出血の種類の中で最も低い生存率といえます。

編集部まとめ

脳幹部は生命維持に必要な中枢機能があり、また重要な神経が密集して存在する場所です。脳幹出血は出血量が多いと致命的になりますし、少量の出血量でも重要な部位にダメージが及ぶと神経症状が出現することがあります。
自分自身で可能な発症予防法は血圧管理ですので、生活習慣の見直しを行い改善に努めていただければと思います。

「脳幹出血の症状」と関連する病気

「脳幹出血の症状」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経内科・脳神経外科の病気

脳幹梗塞

硬膜動静脈瘻

脳動静脈奇形

脳腫瘍

海綿状血管腫

脳動脈瘤

脳底動脈解離

椎骨動脈解離

脳幹出血を起こす前に予防的に治療を行うことが可能な病気もあります。脳MRI検査で脳血管の病気などの有無を一度も評価したことのない場合には、脳ドックなどを受けることも考慮しましょう。

「脳幹出血の症状」と関連する症状

「脳幹出血の症状」と関連している、似ている症状は9個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

意識が悪い

めまい

飲み込めない

呼吸できない

手足のしびれ

体の半分が動かなくなる

嘔吐吐き気

ダブって見える

急な症状の出現は脳幹出血を含めた脳卒中の症状を疑う所見です。これらのような症状が見られる際には、すぐに医療機関を受診しましょう。

参考文献

脳卒中治療ガイドライン2021〔改定2023〕(日本脳卒中学会)

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Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。
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