●驚いた牛が子どもを死なせてしまう事故に繋がることも
「注意喚起のポストを見たところ、どうやら牛など家畜への伝染病のことを知らない人もいたようです。宮崎県での口蹄疫の問題もありましたが、新たな被害を出さないためにも、注意喚起が必要と感じています。
また、牧場に限らず、牧草地や畑も無断侵入は厳禁です。牧草や農作物も伝染病などのリスクが考えられます」
また、Aさんはこのような感染リスクだけでなく、生き物は思われている以上に予期しない刺激に敏感であるとも付け加えた。
「牛は知らない人が近づくと、1頭が走り出して、他の牛も走り出すことがあり、親に踏まれて子っこ(子牛)が死んじゃうこともあるんです。大きな音や刺激で受胎や採卵成績にも影響があります。
説明せずとも常識だと思っていましたが、改めて、牛の命と農家の経営を守るためにも、勝手に管理区域内に無断で入るのがいけないことだと覚えてほしいと願っています」
Aさんたちは周囲から助言をもらいながら、警察への相談なども視野に入れて対応を考えているところだ。
配信: 弁護士ドットコム