教員をしている友人B子の体験談。現在は無くなった地域も多いという家庭訪問でのことです。ある家庭を訪問すると、パチンコの景品が溢れていて…? 新学期にいい印象を持たれたくて、つい保護者の言いなりになってしまった先生の、ちょっと笑えるお話です。
家庭訪問は1日平均10軒、自転車で!
新学期が始まったばかりの4月。家庭訪問の時期がやってきました。
B子は、一日平均10軒の家庭を自転車で4日かけて回ります。
ある家庭を訪れた時のことでした。
「夫が大のパチンコ好きで、家じゅうにパチンコの景品があって困るんです」
とても深刻そうに話をされました。
確かに、箱から出されていないモノが溢れています。
その時、保護者がとんでもないことを切り出しました。
保護者からまさかの提案が
「先生、何でもいいから気に入ったもの、持って帰ってくださいよ!」
「ええっ!」
まだ後の家庭が控えているので、荷物は増やしたくない…。
でも、まだ担任になったばかりだし、失礼なことも口にできません。
「コレは?」「アレもいいかも!」
色々と見つくろってくれる押しの強さに、「要りません」と言えなくなったB子。
結局、新品のスーツケースを持って帰ることになりました。
ところが、それだけでは終わらなかったのです。